モルモットがかじり木を噛まない原因

かじり木を齧らないとどうなる？

かじり木を齧らないと、歯が伸びすぎて不正咬合と呼ばれる病気の原因になります。
（上記に書いた通り、かじり木を齧っていなくても牧草でしっかりと歯が削れていれば不正咬合になる可能性は低いです。）
病気以外でもモルちゃんは何かをかじる事でもストレスを発散させているので、ストレスを抱えてしまい、結果として別の病気の引き金になってしまう可能性もあります。

またかじり木以外の物を齧るのが好きで（特にケージの柵の部分）そこばかりかじってしまう子も結構多いです。
齧ってるから歯は減ってるから大丈夫かな？何て事はありません。
ケージなどを噛んでいる時は顔が傾いている事が非常に多いです。
その状態で歯が削れると斜めに削れてしまい、噛み合わせがずれてしまうので、これもまた不正咬合の原因になってしまいます。
ケージを齧る癖がついてしまっている子には、ケージに取り付けられるかじり木があるのでそれを取り付けて物理的に噛めないようにしてしまうのがおススメです。

簡単に書きましたが詳しくは↓の「かじり木の必要性」などのページをご覧ください。

かじり木を噛まない主な原因

モルモットは齧ってなんぼの生き物なので、基本的にケージに齧り木を入れておけばカリカリと齧ってくれます。
ですが中には、中々かじり木を齧らないor少し齧ってそれ齧らないなんて子もいます。
齧ってくれないと歯が伸び続けてしまう可能性もあるので飼い主的には、是非とも噛んで欲しい！
という事で何故モルちゃんが、かじり木を齧らないのか、かじり木を齧らない時の主な原因をいくつか紹介します。
勿論モルモットは、生き物なので齧らない理由は1匹1匹違う事も多々ありますが、大半の原因はここで紹介する事のどれかが当てはまるかと思います。

• そもそもかじる必要が無い
  意外と知らない飼い主さんも多いですが、チモシーやペレットを食べる時にも歯は、削れています。
  そして食事の時に十分に歯が削れていればかじり木を齧る必要が無いので、かじり木を齧らない場合があります。
  飼い主的には、心配になりますが特にかじり木を齧らなくても健康に過ごしているようであれば無理に齧らせる必要はありません。
• かじり木が固い
  モルちゃん達のご自慢の歯は十分通用するけれど、顎の力が足りない....
  特に老モル＆ベビモルのように力が弱い場合は、かじりたくても木が固くて齧れない何て事があります。
• かじり木がデカい
  通常、齧り木用として販売されている物であれば問題無いですが、ご自宅のモルちゃんを愛するがあまり自作のかじり木を作ってあげている場合は、サイズにも気を付けて作ってあげて下さい。
  木の種類にもよりますが基本的には、どんなに大きかろうと気合で齧るのでそこまで気にする必要は、ありませんが高級な木材（カッチカッチの物）を使うと上手く噛めずに諦めやすくなってしまいます。
• 気に入らない
  齧り木と一括りに纏めても種類は山ほどあります。
  モルちゃんが自分で齧るかどうか判断する時に、大事にするポイントNo1は齧り木の形状です。
  「この形のかじり木は気に入りません！」となって全くかじらない場合もしょっちゅうあります。
• 病気や怪我をしている
  口の中や顎周りの病気や怪我をしている場合は、口を動かすと痛みが出て齧り木を噛まない場合があります。
  チモシーやペレットも食べない場合や、今までガチガチに噛んでいたかじり木を突然齧らなくなった場合は一度獣医さんで診て貰う事をお勧めします。
• かじり木...？
  普段から食べ物のこと以外、何も考えていないとぼけた顔をしているモルちゃん達ですが、初めてかじり木を見た場合それが何の目的で使う物なのか理解できていない可能性があります。
  この場合は少し時間が経てば勝手に使い方を理解して、齧ってくれるようになることが多いです。
• かじり木が怖い！
  何かのきっかけで、齧り木＝怖いものと覚えてしまう子もいます。
  齧り木の近くに全く寄り付かない場合は、何かしらのきっかけで齧り木の事が苦手になってしまっている可能性があります。
• 臭い
  国内の実店舗で販売されているかじり木はまず問題ありませんが、Amazonなどで中国から直輸入すると凄まじい臭いがする物がたまにあります。
  人間の嗅覚でさえ臭いと判断できる物は、より嗅覚の優れたモルちゃん達からすると、とんでもない激臭になっている事間違いなしです。
  基本的に木材以外の臭いがする場合、臭いの原因が不明でモルちゃんに有害な場合もあるので使わずに捨てた方が良いです。

かじり木を噛んでもらう！

上記の「かじり木を噛まない主な原因」で紹介した原因毎の対策を紹介します。
ただしここに書いてある対策は絶対的な物ではありません。
ここに書いてある対策をしても一向に齧る気配が無い場合は、少し対策方法を変えるなどして、ご自宅のモルちゃんに合った方法を見つけてあげて下さい。
文字だけの紹介だと書いていても何か面白くないし見ていてもつまらないと思うのでので少しでもの賑やかしとして↓のモル達も登場させます。

そもそもかじる必要が無い

こちらに対しては、特に対策をしなくても問題は無いので様子見となります。
チモシーやペレット（特にハードタイプ）をしっかりと噛んで食べているので、かじり木で歯を削る必要が無い手が掛からない子達です。
ですがこのチモシーやペレットで歯が削れている、という判断を飼い主さん単独で行うのは危険なので定期健診の時などに獣医さんに歯の様子を聞いてその時にかじり木を齧らない旨を伝えて、それでもしっかり歯が削れているかどうか獣医さんに診てもらって下さい。

かじり木が固い

通常市販されているかじり木であれば問題ありませんが、病気や怪我などで顎の力が弱っている場合は可能性としてあり得ます。
管理人宅では顎を悪くしてしまった子が齧り木を噛めなくなってしまったので、カンナ屑を厚めにしてかじりやすくして与えていたことがあります。
厚さが厚い物はそれだけ固くもなるので、薄くしてあげると齧る場合もあります。
※割りばしは丁度いいサイズ感ですが、内部に薬品が残留している可能性があります恐らくほぼほぼ問題ないと思いますが念のため使用NGです。

かじり木がデカい

多少大きくても大体は問題なく噛んでくれますが、自作して硬い素材で作ると上手く噛めない何て事があったりします。
管理人も一度かじり木を作る際に、少し大きめのサイズで表面をツルツルに磨き上げた物を作った事がありましたが齧りにくいのか全くかじってくれませんでした。
その時は、大きさに加えて表面をツルツルの状態にしたのが問題だったようで、鑿で切込みを入れ取っ掛かりを作ってあげたら齧ってくれました。

気に入らない

かじり木にも様々な種類があるので気にいる物とそうでない物があります。
枝タイプの物は恐ろしいほど齧るけど、普通のかじり木は全くかじらない何て事も多々あります。
色々な形状や置き方など工夫してモルちゃんの気にいる物を探してあげて下さい。

病気や怪我をしている

齧り木を齧ろうとしても口を開けたりする動作をすると、顎や口腔内が痛く齧り木を齧れない場合もあります。
よだれが出ていたりチモシーの食べが悪いor全く食べない場合は、早急に獣医さんに診てもらって下さい。
モルモットは、病気や怪我をしてもなるべく悟られないようにする動物ですので、普段からよく観察していつもと違う所があれば早い内に獣医さんに診て貰う必要があります。

かじり木...？

来たばかりで、齧り木が今までの物と全く違う形状に変わった場合や新しく全く違うかじり木を入れた場合は、それが齧り木だという事が理解できていない可能性があります。
特にかじり木を怖がったりする様子が無ければ、ほっとけば長くても数日でガジガジと齧ってくれると思います。
来たばかりの子は、人が見ている時に齧らないかも知れませんが、齧った後があれば齧り木として使ってくれているので大丈夫です。

かじり木が怖い！

何かしらのきっかけでかじり木の事が怖くなってしまったという事もあり得ます。
人間からするとほんの些細な事（掃除をする時かじり木を動かしたらモルちゃんの体に当たった・何かの拍子にぶつかったetc...）で恐怖の対象として見てしまう事もあります。
常にかじり木から距離を取って動いていたり、かじり木の周りに近づかない等の行動が確認でき一向に改善しない場合は齧り木の事を怖がっている可能性があります。
かじり木の形状を今までの物と全く違う形状にしてあげたり、かじり木に好きな物の匂いをつけてあげると齧ってくれやすくなります。

臭い

極々稀に木の臭い以外の謎の薬品臭がするものがあります。
通常店頭で販売されている物では、まず心配ありませんがAmazonやアリなどで海外から直輸入すると極々稀にこれがやってきます。
管理人も今まで数多くのかじり木を試していましたが薬品臭がするものは、ごく少数だったので滅多に無い事ですがあり得る事ですので、海外から取り寄せたかじり木は、モルちゃんにかじらせる前に一度飼い主が臭いを嗅いでから与えるようにして下さい。
基本的に薬品臭は勿論ですが木のにおい以外がするかじり木は、モルちゃんに与えない方が良いです。

※実際に管理人が購入して薬品臭がしたかじり木は、総じてカラフルな色合い＆接合部のボンドが大幅にはみ出ている物でした。
　商品を購入する前に商品画像やレビューをよく見てから購入するようにして下さい。
　一応そのかじり木の着色料は小動物に害が無いと明記されていましたが、こういった事があってからは管理人宅では、カラフルなかじり木を避けるようにしています。