モルモットの寒さ対策

寒さ対策は必要?

まず最初にモルモットに寒さ対策が必要かどうかですが必ず必要です!
今住んでいる地域にもよりますが日本国内に住んでいる場合は基本寒さ対策が必要です。
※管理人は雪国でしか暮らした事が無いのでわかりませんが暖かい地方(沖縄・奄美地方)などの場合は必要無いかもしれません...
まずモルちゃんが耐えれる寒さですは10℃が限界だと言われています。
いくら温暖化が進んでいるとはいえ真冬に10℃以上の気温が保たれている地域はそう多くは無いので対策をしなければ死んでしまいます。
(10℃まで耐えれるというだけで10℃で生きていけるという事では無いので注意して下さい。)
モルちゃんが快適に過ごせる温度は 20℃~24℃前後です。
22℃を目安に室内を暖めてあげて下さい。

寒さ対策&寒さ対策用品

寒さ対策も暑さ対策と同様にエアコンが最も効果的でメジャーなやり方ですが他にも色々ありますので管理人が知っている寒さ対策をいくつか紹介していきます。
暑さ対策同様エアコンがメインの器具で他はほぼおまけみたいなもんです。
エアコン+他の寒さ対策でより快適に冬を過ごしてもらうという形になります。

エアコン

暑さ対策同様で寒さ対策においても抜群の効果を発揮してくれます。
次で紹介するストーブ・ファンヒーターでも室温をコントロールできますがエアコンはその二つと比べると物理的にモルちゃんが近づくことが出来ない+火を使わないので安全です。
夜間や人のいない時の電気代が気になる場合は下で紹介しているペットヒーターなどを使ってあげて下さい。
エアコンを使うと室内の空気が乾燥してしまうので冬場は加湿器との併用がおススメです。
※湿度は40~60%の間になるように調節してあげて下さい。

ストーブ・ファンヒーター

エアコン同様室温をあげてくれるので寒さ対策としては有能です。
ですが使用中は火を使っているので万が一モルちゃんが触れてしまうと火傷をしてしまう危険性があるので出来ればエアコンを使う事をお勧めします。
ストーブ・ファンヒーターを使う場合はペットフェンスなどを使いモルちゃんが近づけないようにして使う事をお勧めします。
※ストーブならば上にヤカン・ファンヒーターも燃焼中に少しは加湿できるのでエアコンよりは乾燥しにくいです。
※ペットフェンスは樹脂製は溶けてしまう可能性があるので金属製の物を使いなるべく熱源から離れた場所で使いましょう!
 特にファンヒーターの場合は熱風が勢いよく出ているので熱源との距離が近いとペットフェンスが高熱になり折角設置しても意味が無くなってしまいます。
部屋んぽをする前には人間がペットフェンスに触って熱く無いか確認してから部屋んぽを開始する事をおススメします。

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↑は棒と棒の間の幅が3㎝なので大丈夫だとは思いますがちびモルちゃんや体が小さいモルちゃんなどですり抜けが心配な場合は別の物にした方がいいかもしれません。

ペットヒーター

エアコンに次ぐおススメ冬用品です。
小動物を飼育している方にはほぼ必須の物でしょう。
サイズもS・M・L・LLなど豊富にあるのでケージのサイズに合わせて使えます。
管理人宅のモルちゃんには↓のサイズが丁度いいです。
購入する際はコードが齧られても大丈夫なように保護されている物を選ぶようにして下さい。
飼育ケージの下一面に敷いて全体を暖める物はNGです。
一部分だけをペットヒーターで暖めてあげてモルちゃんが自分でちょうどいい所を見つけられるようにしてあげて下さい。

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部屋の空気を回す

サーキュレーターや空気清浄機でも何でもいいので部屋の下の方に降りてしまう冷気を動かして部屋全体を均一な温度にしてあげます。
恐らく専門の機械なのでサーキュレータが一番効率的だと思いますが空気が動けばいいので空気清浄機でも十分だと思います。
実際管理人はサーキュレーターは使わず空気清浄機を少し強めに動かしていますが室内の温度はほぼ均一に保たれています。
因みにサーキュレーターの場合上手く使うと暖房効率がとても良くなり電気代を2割ほど減らすことも出来るのでその分モルちゃん為の用品をもっと買う事が出来ます。

床材を増やす

床から伝わる寒さを少しでも和らげるために床材の量を増やしてあげるのも寒さ対策の一つです。
通常時の1.5倍~2倍ほど敷いてあげれば大分変ってくるかと思います。
ケージを床に近い場所に置いている方は結構な数がいると思いますが床は人間が思っている以上に冷たいです。
ケージが床に近いほど床材を厚くして伝わる寒さを防いであげて下さい。
※この方法は床材の種類により効果がほとんどない場合もあります。

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ケージの下に断熱材を敷く

床材を増やすと同様床からの寒さを少しでも和らげる方法の一つです。
床材を増やす前に下に何かを敷いた方が効果は大きいですし簡単です。
ケージの下に敷くのは一番いいのは断熱材をカットしてケージの下に敷いてあげる方法です。
モルちゃんが寒くないようにと気合を入れすぎてケージの下に色々と入れすぎるとモルちゃんがケージから出る時に段差が出来てしまうので調節してモルちゃんが問題なくケージから出られるようにしてあげて下さい。
近くに断熱材を売っている所が無い!余った部分が勿体ない!という場合は段ボールを何枚か重ねてケージの下に敷いても良いかと思います。
※段ボールを重ねて敷く場合は不安定になりやすいので何かで固定してあげる必要があります。
断熱材はスタイロフォームと呼ばれる物がおススメです。
スタイロならば厚さも選べてカッターで切断できるので好きな大きさに簡単に切ることが出来ます。
(基本的に大きい物しかないのが難点です...余ったらクリスマスリースの土台や布などを貼ってフォトボードなどにしてしまいましょう!面倒だったら捨てましょう!)
そんな本格的な断熱材を上手く加工する自身が無い...そんな時は敷くだけで断熱できるシートタイプの物を使いましょう!

ブルースタイロフォームIB

※ケージの下に断熱材などを入れる時は部屋んぽの時モルちゃんが齧らないよう注意してあげて下さい。

ケージを覆ってあげる

ケージを何かで覆ってあげて少しでも熱が逃げないようにしてあげます。
覆う物は段ボール・毛布・断熱材・フリースなど何でも大丈夫です。
部屋んぽ中・ケージ内からモルちゃんが噛んで食べてしまう物は避けるようにして下さい
管理人宅ではフリースで覆ってその上に毛布を掛けてあげています。
フリースならば表面がモフモフしていないので噛まないのですが毛布は少し毛羽っている?のでそのままだと噛んで食べてしまう恐れがあるのでこの順番で覆ってあげています。
最初の頃は段ボールで覆っていたのですが部屋んぽの最中に齧ってしまう+どうしても隙間が出来てしまうので中止しました。
シート状の断熱材を段ボールに貼って使用したこともありますが部屋んぽ中に齧ってしまうので使用中止になりました。
ですが恐らく一番保温効果があったのは断熱材でした...

加湿器

ただでさえ乾燥している冬場の空気にモルちゃんの為に暖房を使用すると否が応でも室内の湿度は下がってしまいます。
特にクーラーのみで暖房を使用しているとかなり乾燥してしまいますので特に注意が必要です。
モルちゃんに適切な湿度は大体40~60%の間だと言われています。
温度湿度は同じ部屋の中でも結構違う事があるので温湿度計を設置するとしたらなるべくモルちゃんのケージの近く(出来ればモルちゃんのケージに直接)付けてあげて下さい。
加湿器は気化式の物をお勧めします。
スチーム式の物は内部が他の物と比べて清潔に保ちやすいですがもし倒れたら熱い水が出てくるので危険です。
超音波式の物は設置場所によりますが霧が落ちる場所がビチョビチョになる事があります。
モルちゃんのケージに直接当たらなくとも床が濡れてその上をモルちゃんが歩くと愛らしいモルズポンポン(お腹の事です)がビショビショになってしまいますので設置場所に気を使う必要があります。

↑こんな感じの奴もおしゃれでカワイイのでモルちゃんのケージの近くに置く時にはおススメです。
不織布を利用した物は部屋んぽ中に齧られる可能性があるので床の付近には置かない方が良いです。

スマートリモコン

ネイチャーリーモなど離れていても室温がリアルタイムでチェックできるような物を導入する事をおススメします。
普段仕事で家にいない・買い物で出かけているなど家を離れるタイミングは誰にでもあります。
そんな時外からでもエアコンの温度調節が出来るのでとても便利です。
また機種によりますが一定以上or一定以下の温度になると自動でエアコンなどを稼働させることも出来るので忙しくて室温をチェック出来ない時でも安心です。
またエアコンを付けたつもりで実はついていなかったなんて時も勝手にエアコンを付けてくれるのでおススメです。
エアコン以外にも様々な家電を動かす事が出来て便利なので仮にモルちゃんを飼育していなくてもおススメです。
※設定が面倒な場合がありますがモルちゃんの為に頑張って設定して下さい!
(管理人も使っていますが非常に便利です特に外出中でも室温がチェックできるのは安心できます)

おススメ寒さ対策

おススメその1

エアコン+スマートリモコン+加湿器+ペットヒーター+サーキュレーター+床の下に断熱材
エアコンの温度設定をちょっと低め(18℃)にして少し涼しいくらいの室温にします。
ケージ内は少し涼しい気温ですがペットヒーターがあるので丁度いい場所をモルちゃんに自分で探してもらいます。
スマートリモコンで常に室内の温度を外出中でも確認できるようにしてエアコンのつけ忘れの時などは外からでも操作できるように備えておきます。
暖房はエアコンに頼る事になるので湿度がどうしても低くなってしまうので加湿器で湿度を調節してあげます。
エアコンの温度センサーはエアコン内部にある温度センサーが感知する温度なので床の近くの温度とは誤差が出る場合が多いのでサーキュレーターで室内の空気を動かして室温が均一になるようにします。

おススメその2

エアコン+ペットヒーター

エアコンで室温を調整してあげてケージ内にはペットヒーターを入れてあげてモルちゃんには丁度良い場所を自分で探してもらいます。
万が一エアコンをつけ忘れてもペットヒーターがあるので寒くて凍えることは無いので安心です。
モルちゃんがペットヒーターの上から動かないorじっとしている時は室温が低いかも知れません。
同じ室内でも床の近くと天井付近では温度差が結構あるので温度計はモルちゃんのケージの近くに置いてその温度計の温度を確認してエアコンの温度設定をするのがおススメです。

おススメその3

思いつく寒さ対策全てを使う
エアコン・スマートリモコン・ペットヒーター・床材を厚くする・サーキュレーター・加湿器・ケージ下に断熱材・ケージを覆うetc...
これ以外にも思いつく寒さ対策の全てをやろうとすると電気代や新しく買う物などで結構な金額になってしまうのでモルちゃんの為を思うと一番理想的ですが現実的では無いかと思います。
いくつか実施して見てそれでも寒そうだったらそれを補える物をプラスしていくのが良いかと思います。
なるべく費用は抑えて物も最小限にするのがおススメです。
費用を押えれれば他のモル用品にお金を使えます。
物は多すぎると収納場所に困りますかといって床などモルちゃんが届く範囲に置いておくと部屋んぽ中の誤飲の可能性もあるのでなるべく少なくするのがおススメです。

実際の寒さ対策

管理人宅で行っている寒さ対策をご紹介します。
管理人は現在寒冷地に住んでおり冬場は外気温が-10℃になる日もあるような所です。
そんな地域でも管理人宅のモルズは特に問題なくプイプイ鳴きながら過ごしているので管理人を同じような寒さ対策をして頂ければ北海道など特に寒さの厳しい限られた地域の方以外は問題無いかと思います。

エアコン・ペットヒーター・ケージの下に断熱材・空気清浄機・布で覆う・スマートリモコン・加湿器

管理人宅では上記の寒さ(冬)対策を使用しています。

エアコンは言わずもがな室内の暖房として使用しています。
以前はファンヒーターを併用していましたがどうしても管理人宅のモルはどうもファンヒーターが気になるようで部屋んぽに出すとファンヒーターに吸い寄せられてしまい危なっかしいので今は使っていません。

ペットヒーターもケージ内での温度調節に使用しています。
リバーシブルタイプで裏と表で温度が違うタイプの物を使用していますが常に温度が高い方を使うようにしています。
エアコンの設定温度を18℃にして室温を少し涼しい状態にしてペットヒーターの上だけはちょっと暑いという環境にしてモル自身が丁度よい場所を探せるようしています。

ケージの下にはシート状の簡易的な断熱材を敷いてあります。
スタイロフォームを一度使ったことがあるのですがモルのケージからの出入りが少し難しくなってしまったので使用を中止しました。
一応クッションなどを置いて出入りしやすくしたのですがそれでも少し入りずらそうでした。
折角スタイロを収める木枠を作ったのに今では公衆かじり木になってしまいました...
スタイロは諦めてシート状の簡易的な断熱シートを今は使っています。
効果は厳密に温度計で計っているわけでは無いですがスタイロより少し劣るけど何も無いよりはかなりマシでした。
※ケージの種類によってはスタイロを使うのも十分ありだと思います。
管理人が使用しているケージは床とケージの入り口との段差が割とある方の物なので段差が少ない物ならばスタイロを試してみる価値ありだと思います。

上から2番目の強さで空気清浄機を動かして室内の空気を回しています。
サーキュレーターを買ってもいいかもしれませんが現状これで天井と床の気温の差はほぼなくなっているので十分空気を回せているはずです....
空気を回すついでに床材のおがくずから出る細かい粉じんも吸ってくれるので一石二鳥です。
おまけとして加湿機能も付いていますが頼りないので加湿器は別で購入しました。

夜の間はエアコンを止めているのでフリース+毛布を掛けてあげています。
夜ケージ内の熱が少しでも逃げないようにケージを覆ってあげています。
朝起きて室内が暖まったらどかしておはようの挨拶が冬の楽しみの一つでもあります!
朝フリースをどかす前からケージ内でガサゴソ・プイプイと音がしてきてフリースをどかしケージを開けると勢いよく出てきて膝の上に乗っかてくるモルの可愛さは「まだ夢が覚めていないのか?」と錯覚させられるほど可愛いです。

スマートリモコンで常に室内の温度を監視して室温が10℃以下になったら問答無用でエアコンの暖房が入るようにしてあります。
ペットヒーターがあるので大丈夫だとは思うのですが心配なのでこういう設定にしてあります。
仕事中も定期的スマートリモコン用のアプリで確認して室温のチェックをしています。

加湿器は自動モードで動かして室内の湿度が50%になるようにしています。
空気清浄機にも一応加湿機能が付いているのですがあまり使えないので加湿専門の物を購入しました。
おかげで朝起きても喉がイガイガする事も無いので人間は買ってよかったです。
管理人宅のモルのうち1匹は湿度が下がると唇がカサカサになってしまうのですが加湿器を導入してからはカサカサになる事は無くなりました。

寒さ対策の注意点

基本夏の暑さ対策での注意点の冷暖を逆にした感じです。

注意点その1 暖め過ぎ

「これだけやればどんなに寒くても大丈夫!」と思いやりすぎて今度は逆に暑くなってしまう事もあります。
寒さ対策をする時は常にモルちゃんの様子を見ながらやっていくようにして下さい。
温度計をケージ内orケージの近くに取り付けて暖め過ぎていないか温度をチェックしながらやるのがおススメです!

注意点その2 ケージ全体が温かくなっている

ケージの中には暖かい場所とそうでない場所を用意してあげてモルちゃんが自分で快適な場所に移動できるようにしてあげておいて下さい。
管理人の家では小屋の中がペットヒーターの真上になり一番暖かい場所なので頭は小屋の中に入っているけどお尻は小屋の外にほっぽり出している何ともだらしない格好で寝ている姿を何度も見かけます。
何ともだらしないですが 恐らくそれがモルちゃんにとってベストな気温なのだと思います。

注意点その3  寒暖差に気を付ける

寒い状態からいきなり暖かい室温になる・暖かい状態から急激に室温が下がるなど温度の急変には注意が必要です。
人間でも寒暖差が激しいと体調を崩しやすくなりますモルちゃんの小さい体ならば尚の事です。
体調を崩す事もですが急な室温の変化が繰り返されるとストレスを感じてしまう子もいますのでエアコンもタイマーなどを使いなるべく外気温との差が少ない時間帯にON・OFFしてあげて下さい。
人間でも寒暖差が激しいと体調を崩してしまうのと同じです。

注意点その4 直接風が当たらないようにする

エアコン・サーキュレーターなど風が出る物の風が直接ケージに当たるのはNGです。
他の動物もそうですが風が直接体に当たる事を嫌う子はとても多いです。
モルちゃんも同じで風が直接当たるのはあまり好きではありません。
風が直接当たらないような場所にケージを置いてあげるようにして下さい。

モルモットは冬眠しません!

動物の中には冬の寒い時期は冬眠で寝て過ごす種類もいますがモルモットは冬眠しません。
もし冬の間にケージの中で動かなくじっとしているようならケガ・病気を疑いましょう。
「寒くなってきたし冬眠の準備かなぁ?」何て事は考えずにすぐに病院へ行き獣医さんに診て貰う事をお勧めします。
モルモットは弱い所や弱っている姿は極力隠す生き物です。
動けないというのはその隠す余裕さえない場合があり非常に危険な状態になっている可能性が高いです。
冬眠だ何だと呑気なことを言っている暇があれば病院に行ってください。

朝起きてケージ内でモルちゃん冷たくなり動かなくなっているのを見つけて冬眠かな?と思いたい気持ちは痛いほどわかります。
暖めればまた目を覚ますと思い暖めてあげても残念ですがもう二度とその目が開く事は無いと思って下さい。
冬眠させようとしてもモルちゃんは冬眠をしないので寒さで凍えて永眠するだけです。
そんな悲しい思いをしない為にも冬の寒い時期はしっかりとした寒さ対策をしてあげて下さい。