モルモットは留守番出来る?【出来て1泊!】

留守番

そもそもモルモットはお留守番ができるのか

先に結果を書くとモルモットはお留守番をする事が出来ます。
ただし長期間の留守番は不可能です。
一般的な飼育環境だと恐らく出来て1泊2日が限界で、それ以上のお留守番はモルモットが耐えられないor病気や怪我をする確率が上がってしまいます。
通常の生活で仕事や学校に行っている間のモルモットのお留守番は、全く問題ないので安心して下さい。

モルモットのお留守番は何故1泊2日が限界か

モルモットは体の割に排泄量が凄まじいです。
毎日の掃除の時でさえ、ウンチの量がとんでもない事になっているのは日常茶飯事です。
加えておしっこも結構な量をします。
そんなウンチモリモリオシッコビャービャーなモルモット達を長時間お留守番させると、ケージ内がどうなるかは想像しやすいと思います。

それだけ出すからには、水も沢山飲んでご飯も沢山食べます。
更にご飯も水もよくこぼします...
そしてこぼしたご飯を何にも気にせず食べてしまいます。
そういう訳でお留守番中は、ウンチやオシッコまみれになった床に落ちたご飯をバクバク食べます。

さらにストレスにも弱い生き物なので飼い主が返ってこない不安・一人きりの時間が長い事でストレスを感じてしまいます。
過度なストレスは、人間もそうですが様々な病気の元になってしまいます。
まして留守中はケージが汚れて不衛生な環境になっているので病気になる確率は、通常時より格段に跳ね上がります。

例外もあります...

一般的な飼育環境では1泊2日が限界ですが、飼育スペースをとんでもなく広く取って仲の良い子同士での多頭飼育をしていればもう少し耐えれると思います。
飼育スペースが広ければ広い分だけ、全体の汚れるスピードは遅くなります。
ですがモルがよくいる場所というのは、決まっていて一日の大半をそこで寝て過ごしますので、その一部分だけはいくら広くて自由に動けても汚れが溜まりやすいです。
飼育スペースがいくら広くても、あまりに長期間のお出かけは、NGです。

飼育スペースが広ければそれだけ物が置ける場所も広くなります。
通常の飼育スペースだとどうしてもフィーダー・給水器・餌バチ・ハウスを置くと結構キチキチになり余分なスペースがなくなり、お留守番用のご飯や水を置く場所に苦労しますが、だだっ広い飼育スペースならそんな悩みともおさらばできます。
チモシーはもういっその事、1袋ひっくり返してドカンとやっても良いです。
水もそこら中に給水ボトルを引っ付けていくらでも飲めるようにしておいてあげましょう!
餌バチもそこら中に置いてあげましょう。
いくつも置いた所でそこまで意味はありませんが、ハウスもこの際サービスでたくさん置いちゃいましょう!
半分は冗談ですが、お留守番用のご飯やボトルを通常より多くストックできるのは大きなメリットです。

多頭飼育であれば、飼い主が返ってこない不安を仲間とプイプイ相談する事で大きく軽減できます。
むしろモル同士の相性によっては、飼い主が邪魔扱いされる場合もあるので飼い主がいないという不安は大きく減らせるはずです。
自分以外にも仲間がいる事で、独りぼっちで寂しがることも無くなります。

例外の場合を書きましたが、一般の家庭でここまでの飼育環境を用意するのはかなり難しい(特に飼育スペースと同居モル)ので長期間のお出かけは、モルモットを飼育し始めたらほぼほぼ不可能だと思って下さい。

モルモットをお留守番させる時の注意点

室温

便利な世の中に感謝!
スマホとスマートリモコンさえあれば遠隔操作でエアコンの操作が出来るし室温のチェックも出来るので室温の心配は、ほぼぼしなくても大丈夫です。
「スマートリモコンの設定が難しいから出来ない!」という場合は、エアコンを時期に合わせた設定(夏なら冷房、冬なら暖房)にして設定温度をちょい涼しめにしてあげて下さい。
そしてケージ(ハウス内に)には、ヒーターを入れてあげてモルちゃんが自分で温度調節できる環境を用意してあげて下さい。

通常の倍以上の量を確保してあげて下さい。
多すぎる分には、何も問題ありませんので「これはやりすぎか...」という位給水ボトルを付けてあげて下さい。
水が飲めない状態だけは、絶対に避けて下さい。
※管理人宅で1泊2日のお留守番をしてもらった時は、500ml2本と1l1本を付けてあげて、帰ってきたら1lの方が少し残っている程度という感じでした。
個体差もありますが結構な量を飲みますので多めに用意しておいてあげて損はありません。

ご飯

水と同様で通常の倍以上あげて下さい。
特にチモシーはこれでもかという量をフィーダーに入れてあげて下さい。
ただし1つのフィーダーにミッチミッチに詰め込むとモルちゃんが引き抜けず結局食べれない何て事になりかねないので、なるべくなら二つ用意して二つともパンパンにチモシーを入れてあげて下さい。

ペレットも同様に通常量の倍くらいを用意しておいてあげて下さい。
ペレットに関しては、パンパンに入れておく必要はありません。
チモシーがあればチモシーを食べて充分健康に過ごすことが出来るのでチモシーの量を大量に確保する方が大事です。
ただしチモシーを食べる時に大量に引き抜いて、大半を落として床に散らばらせてしまうというような癖がある子は、床に落ちたチモシーを食べるよりはペレットをたくさん食べて貰う方がいいと思うので、ペレットをパンパンにしてあげてもいいと思います。

床材

管理人宅で1泊2日でモルモットがお留守番をするとなったら床材はおがくずを分厚く敷きその下にペットシーツを敷くようにします。
おがくず&ペットシーツを選んだ理由は消去法です。
※おがくずに対してアレルギー反応が出てしまう子もいます。
使用する際は、様子を見てくしゃみが酷く出る・涙が出るなど異常がある場合は使用を中止して獣医さんで診て貰うようにして下さい。

  • ペットシーツ単体だと吸収できる水分量に限界があり尚且つ重ねて敷いてもその限界量が上がらない。
  • フリースなどの布系床材も同様に吸収できる水分量に限界がある。
  • バミューダヘイ等の敷き草も管理人宅のモル達は食べてしまうので候補から外します。
  • スノコなど穴が開いている物は、長期間のお留守番だとウンチやオシッコが下に落ちてくれるので便利ですが、怪我をする可能性が高く大変危険なので論外です。
  • ペーパー系のチップは、一度だけ物は試しで使用したことがありますが、濡れた所がグニュっとなり滑る可能性があるのと今まで使用した床材の中でダントツに臭くなりやすかったので使用しません。
    ※メーカーなどにより違いはあるかもしれませんが、管理人宅ではペーパー系の床材は一切使用しません。
  • 新聞紙も吸水性が高いのですが濡れると固まる事に加えて間違えて食べてしまうとインクを食べてしまうので床材としては向いていません。

以上の理由で消去法でおがくず&ペットシーツを使用します。
おがくずであれば厚く敷けば結構な量の水分を吸収してくれる事に加えて、間違えて食べてしまっても素材自体には害が無い(大量に食べてしまうと問題ですが少量であれば問題ありません)です。
ある程度の消臭効果もあるので帰って来た時の匂いが他の床材と比べると少しマシになります。
ペットシーツを下に敷く理由は濡れた箇所が他に拡がるのを抑えるためです。
おがくずの下まで浸透してきた水分をペットシーツで吸収して余分に広がるのを少しでも防げればと思いペットシーツを敷きます。
この床材の構成の最大の欠点としておがくずの単価が高く厚めに敷くと他の床よりも大分高くつく事です。
ですがモル達が少しでも快適に過ごすためなので仕方がありません。

ペットカメラ

留守中のモルちゃん達の様子を見たい場合は、導入しましょう。
管理人宅ではいつもより留守番の時間が長い時は、一応カメラで見れるようにしています。
管理人の場合は、カメラでモル達の様子を見る為にも使いますが一番の使い道はケージに取り付けてある温度計を見る為です。
スマートリモコンで室温は把握できていますが、実際にモル達がいる所の室温とは若干のずれがあるのでそれを確認する為にカメラを設置しています。
声を掛けたりもすることが出来るので普段の留守番中に声を掛けてモル達の反応を見て楽しむのも使い道の一つ?
管理人では、エコーショー5を3Dプリンターで作った土台に乗せてペットカメラとして使用しています。
普段は今までの歴代モル&ペット達の写真を流して遺影?代わりに使ってます。

ペットホテル

どうしても数日家を空ける必要がある(急な出張・入院・冠婚葬祭などなど)という場合もあるかと思いますが、基本的に飼育を始める前にしっかりともしもの時に面倒を見てくれる人をあらかじめ探してから飼育するようにして下さい。
頼れる人がいないという場合には、ペットホテルを利用するのも一つの手ですがあまりお勧めはしません。
モルモットは環境の変化にとても敏感です。
ペットホテルに預けて「いつもと違う所に連れてこられて飼い主はどこかに行ってしまった」という状態だけでかなりのストレスを感じます。
※中には豪胆なモルもいるので全部が全部という訳では無いですが多くのモルちゃんはストレスを感じます。
そしてペットホテルの多くは、犬・猫が主です。
稀に「小動物も預かれます」と書いている所もありますが、多くはいい方は悪いですが犬猫のおまけとしてやっているに過ぎません。
もしペットホテルなどの施設を利用したいと思ったら「小動物専門のペットホテル」もしくは「掛かりつけの獣医さんに相談する」のがおススメです。

小動物専門であれば、モルモットの扱い方やもしもの時に連れて行く病院も小動物に強い病院を把握しているはずです。
ペット業界は結構闇が深く、お金の事しか考えずどんな動物も同じ室内に詰め込むような悪質なペットホテルも多々あります。
ペットホテルを利用する際は、事前にネットなどで口コミを見て心配なら電話などで気になる事を確認してから利用するようにしましょう。
※犬・猫と同室で小動物を預かる所に碌な業者はいません。

掛かりつけの獣医さんは言わずもがな最も安全な場所です。
普段から怪我や病気を診て貰っているのでお泊り中に何かあってもしっかりと対応してくれます。
モルちゃんが投薬中や怪我の治療中などの状態なら獣医さんに預ける以外選択肢は無いと思って下さい。
ペットホテルの多くは、万が一の事故(怪我の悪化・薬の投薬タイミングのミスetc...)を防ぐため基本的に投薬などの医療行為に近い事しません。
それ以前に病気や怪我をしている子は、預かり中に何かある確率が高いのでお店の自衛の為に、預かりを拒否している所が大半です。
※動物病院によっては、ペットホテルとしての営業を一切していない事もあります。
 病院によっては、普段から診察に来ている子のみ預かりOKとしている場合もありますいずれにしても事前に良く調べておく必要があります。
頼れる人がいない場合は、モルモットを飼育する前に事前にモルモットのペットホテル(泊りでの預かり)をしてくれる病院が近くにあるか調べておくようにして下さい。