モルモット用フィーダーの種類
フィーダーとは何か
フィーダーは、簡単に言うと牧草入れです。
モルちゃんの主食は牧草です!
基本的にモルちゃんの普段過ごす場所には、食べきれないほどの牧草を用意しておいてあげる必要があります。
その為には、山程の牧草を置いて置ける専用の置き場が必要になります。
床に直置きでも食べれない事は無いですが、ウンチやオシッコが染みた牧草を食べてしまうリスクが高いので余程ケージ内にスペースがある+完璧にトイレを覚えている子以外には、お勧めできません。
ケージ内にそこまで余裕があり尚且つトイレを完璧に覚えている子は極稀で、通常は限られたケージ内の限られたスペースをやりくりしています。
そしてその時に活躍するのがフィーダーです。
床に直置きだと結構な場所を取りますが、フィーダーがあれば牧草を一か所にギュギュっとまとめることが出来る+ウンチやオシッコが染み込む可能性を減らす事が出来ます。おまけで掃除も非常に楽になります。
ですので通常のケージで飼育している場合でも、だだっ広いケージで飼っていてもフィーダーを使いましょう!
フィーダーの種類
フィーダーと言っても種類は色々とあるのでフィーダーの種類をいくつか紹介します。
素材や形状で違いがありますのでそれぞれの特徴とメリット・デメリットも書いておきます。
海外では日本よりもモルモットは勿論、その他のペットに関する物も大分幅が広く先進的な物も多く選び甲斐があるので見ていて楽しいです。
日本ではあまり見ない形状のフィーダーやその他飼育用品が数多くあります。
また海外サイトの中には、極稀ですが日本にも発送してくれる所もあるのでどうしても気にいる物が無い場合は輸入も視野に入れてもいいかもしれません。
材質
ここで紹介する材質はフィーダーの本体材質の特徴の紹介です。
「何でもかんでもとにかく齧ったる!」「目に見える物は齧る!」という歯の疼きを止められない罪深きモル達は、問答無用で木材を選ぶようにしましょう!
木材
木材のメリットは、何といっても噛んでも安心!食べても大丈夫!という所です。
ですがこのメリットは同時にデメリットでもあり噛んでOK=消耗が激しいという事です。
木製のフィーダーの多くは、その形状を維持できなくなるとフィーダーとしての価値がガクッと下がってしまいます。
ですので「少し傷んできたな」と感じたらいつでも交換できるように予備を準備しておく事が必要です。
掃除をする時は、ひっくり返しても引っ掛かってしまい綺麗にするのが面倒です。
他にも木材なのでおしっこが染み込んでしまう場合があります。
床から少し浮かせて設置をしないと99%おしっこが染みてくるので設置の際は、床から浮くようにして設置して下さい。
※床から離して設置しても絶対に染みないという訳ではありません。
プラスチック
汚れに強く掃除が非常に簡単な素材です。
木材と違いおしっこが染みる事も無くかじられる可能性が低いので長期間使うことが出来ます。
掃除をする時も牧草が簡単に落ちてくれるので古い牧草や細かくなった物でも一気に掃除が出来て非常に楽です。
フィーダー選びで迷ったらプラスチック製の物を使えばOKです。
唯一のデメリットとして噛んでしまう子には、誤飲の可能性があるので使用できません。
布
日本ではあまり見かけませんが海外では、ちょこちょこ見かけます。
布なのでモルちゃんが噛んで、歯が欠けるという事は無いですが誤飲の危険性があります。
サイズも割と大きめの物が多く、布の特性で多少は広がるので中に入るチモシーの量は、他の物と比べて多めなので多頭飼いにはおススメです。
生地さえあれば自作出来るのでサイズも形状もモルちゃんに合わせて作れるのも良い所です。
金属
汚れや傷にとにかく強くとにかく頑丈!
ですがフィーダー本体が金属という物は滅多にありません。
汚れや傷にいくら強くとも、モルちゃんが齧ってしまうと歯が欠けてしまったりする可能性もあるので危険です。
モルちゃんのおしっこが付いてサビてしまう事も考えると手入れも他と比べても同じかちょっと面倒だと思います。
滅多に見かけませんが値段は他と比べて高価な傾向にあるのでこれを買う位ならプラスチックか木材の物を買った方が良いです。
陶器
傷に強く汚れにも強いです。
ですが他と比べると重さが中々にあり、モルちゃんが牧草を引っ張った際に万が一倒れて来た時にのんびり屋のモルちゃんが逃げ遅れて足を挟まれたりした場合は怪我をしてしまう可能性があります。
設置の際はケージの壁にしっかりと固定するようにしましょう。
形状
BOXタイプ
フィーダーの多くはこのBOXタイプか立て掛けタイプの形状をしています。
BOXタイプの良い所はモルちゃんが好きな牧草を選んで食べる事が出来る所です。
同じ牧草でも茎・穂・葉っぱとあるのでモルちゃん毎に好きな場所は、違うのでBOXタイプであげるとガサゴソしながら好きな所を探して食べています。
ですがBOXなので底の方に古いチモシーや細かくなったチモシーのカスが溜まりやすく、定期的にひっくり返して綺麗にしてあげる必要があります。
牧草を何かで抑えている訳では無いので、モルちゃんが牧草を食べる時に牧草同士が絡まり余分な牧草も引っ張られて床に落ちてしまうので無駄になってしまう牧草が多めです。
こんな形の商品です⇩
立て掛けタイプ
BOXタイプと同じくらい種類の多いのがこの立て掛けタイプです。
BOXタイプと違い牧草を抑える柵が付いているのでモルちゃんが好きな部位を食べるのは、少し難しくなっています。
柵で押さえているので牧草の散らばりを抑えることが出来るのでケージ内は、他の形状の物と比べて比較的汚れにくくなっています。
立て掛けタイプの中には、ワンタッチでケージから外すことが出来る物がありますが、そのタイプの物は掃除のときは非常に便利です。
こんな形の奴です⇩
自立タイプ
あまり見かけませんがケージの壁に固定せず自由な場所に置けるのがメリットです。
モルちゃんの体当たりを食らうと倒れてしまう物も多くあまりお勧めできません。
形状的にどの方向からでも食べられる物が多く多頭飼いの場合は、2~3頭同時に食べることも出来ます。
他の物よりも大きめの物が多くケージ内に余裕が無ければ只々邪魔になってしまう事もあります。
重い物を選べば倒れにくくは、なりますが万が一倒れた時が危険。
かといって軽い物を選べばすぐに倒れてしまうのでわざわざこのタイプを使う必要は無いかと思います。
どうしても使いたい!場合は軽い物を選んで何らかの方法で床に固定して使うのが良いかと思います。
動かせるタイプ
モルちゃんが自分で好きな所に移動させることが出来るタイプの物です。
※壁や天井に固定していてもフィーダー部分でモルちゃんが動かせる部分がある物は、動かせるタイプとしてカウントします。
好きな所で食べれる=床を転がるのでウンチやオシッコが付きやすいので汚れた牧草を食べてしまう可能性が高くなります。
加えて柵にモルちゃんの足などが引っ掛かった状態で動いた場合は、怪我をする可能性もあるのでこのタイプは、お勧めできません。
使用NGなフィーダー
管理人の個人的な感覚で使用しない方が良いだろうというフィーダーをいくつか紹介します。
怪我をする恐れありのフィーダー
全てが金属で出来ていてよく齧る子だと不正咬合や歯が欠けてしまう原因になります。
加えてフィーダー部分が動くようになっているので脚や手を巻き込んだ状態で動くと怪我の原因になる可能性もあります。
使い方として固定・吊り下げ・転がすの3パターンありますが、どの使い方でもモルちゃんだと危険な事に変わりありません。
鈴が邪魔+支えが金属
何故か鈴が付いているよく分からん物です。
確かに鈴が付いていれば「あっ今食べてる!」と分かりやすくなりますが、別に鈴が無くても減っているかどうかで食べてるか食べて無いか判断できます。
モルちゃんからすれば食べるたびにチリンチリン下手すりゃ近くを通って当たるとチリンチリンとうるさいだけです。
人間もご飯茶碗や箸に鈴が付いてたらうるさくて「邪魔だな...」となると思います。モルちゃんも同じです。
ついでにフィーダーが分解しないようにチェーン?で支えられていますがモルちゃんが齧る可能性があるので危険です。
ですがこの部分は麻紐などで代用できそうな感じがするので大きなマイナスではありません。
フィーダー+何かになっている物
管理人も一度使ったことがありますがフィーダーはフィーダーで、ハウスはハウスで用意した方が良いです。
これは⇩、ハウス内からも牧草が食べれますがそれ故にハウスの中が牧草まみれで汚れやすくなってしまいます。
他にもペレット入れ+フィーダーがくっ付いたものなどありますが出来れば専用の物を1個1個用意した方が良いです。
下から食べづらい物
モルちゃんは基本的に4本の脚をしっかりと地面に付けてムッシャムッシャと牧草を食べます。
ですので⇩のようにフィーダー下部から食べにくい物はモルちゃんには向いていません。
仮にこれで食べるとしたらペレットを入れる部分に脚を入れて立ち上がる必要があるのでペレットに脚を取られて転倒する危険もあります。
横から立ち上がって食べる場合も無理な姿勢をしている事に変わりないのでこのタイプのフィーダーは出来れば使わない方が良いです。
意外な物がフィーダーに⁉
フィーダーとして売られていないけれども頑張ればフィーダーとして使える物も案外あります。
フィーダーとして売られている物を使うに越したことはありませんが、どうしてもどのフィーダーを試しても上手く食べてくれない場合は、フィーダー以外の物を工夫して使うのもアリかもしれません。
段ボール
本来は梱包用の資材ですが、その利便性からとにかくなんにでも使われがちな段ボールです。
モルちゃんが齧ったりしなければ使ってみるのもアリかと思います。
穴を開けて壁に固定しても良し!半分に切って床に置いても良し!使い道は幅広いです。
サイズも色々あるし何より一般の家庭でも容易に加工することが出来るので、牧草が出てくる穴のサイズを簡単に調整できます。
形状も思い思いの形に出来るので木でフィーダーを自作しようと考えている時なんかも、取り合えず段ボールで試作機を作って形状を決めてから作る何というような使い方もあります。
猫用トイレ
床に置きたいけど床材からおしっこが染みてきちゃうかも...でもどうしても床に近い所に置きたい!という時には猫用トイレなんかもおススメです。
小さめでなるべく縁が浅い物を選ぶとモルちゃんんも使いやすいです。
モルちゃんが入りにくそうにしている場合は一部分切り取ってモルちゃん用の出入り口を作ってもいいかもしれません。
一応猫用トイレの中におがくずなどを敷いて置き中でおしっこをしてもなるべく牧草に染み込まないようにするなどの工夫をして使うようにして下さい。
形は⇩の様な物でなるべくモルちゃんが出入りしやすく怪我をしにくい物がおススメです。
巾着袋・コットンバック
とにかく沢山入れておきたい!多頭飼育だから半端な量じゃ満足できない!という場合におススメです。
袋の下の方に穴を開けてモルちゃんが牧草を食べられるようにしておけばそれだけでオリジナルフィーダーの出来上がりです。
穴を開けた所は、かがり縫い?でほつれないようにしておいてもいいかもしれません。