モルモットの五感(感覚)
モルモットの感じる世界
モルモットと人間は生物として残念ながら違う生き物なので正確な感覚は誰にもわかりません...
恐らくこんな感じで知覚しているであろうという物です。
研究が進むと今までの説とは180度違う結果になったりします。
このページの中の物も気づき次第更新をするつもりですが違う事が書いてあるかもしれませんので「こんな感じなんだな~」程度で考えて下さい。
視覚
モルちゃんの愛くるしさの一つ可愛くまん丸な眼です。
病気で眼球摘出をしたり先天的に単眼の子は除き当たり前ですが通常2個の眼球で1セットです。
- 視野角
モルちゃんの眼は人間と違い顔の両サイドに付いているので視野角が340°ととても広いです。
ですので見えて無い所からいきなり触ろうとして近づいても無駄です。モルちゃんには、全てお見通しです。
野生では非捕食者という立場なので他の多くの草食動物と同じで視野角を広げて広範囲を見れるようになっています。
死角は真正面と真後ろのみですが少し顔を少し動かせばカバーできるので実質死角は無いと言えます。
ほぼ無敵ですね! - 視力
人間で言うと0.1未満の視力だとされています。
距離で言うと大体1m前後の距離までしか見えていません。
分かりやすく言うと視力検査の一番上のCが見えないのが0.1以下の視力と判断されます。 - 色彩認識
モルモットがどの程度色を認識できているかはまだはっきりとしていません。
ただし二色性色覚を持っているとの研究結果が出ているので色の認識はほぼ間違いなく出来ています。
研究によると特に緑色は敏感に反応するとされています。 - 動体視力
人間は一秒間に22コマの画像を処理できるのに対してモルちゃんは一秒間に33コマの画像を処理できるとされています。
この能力は頭を素早く振り向いた時などに視界がぶれないようにする為だと言われています。
プイッっと鳴きながらの180°方向転換ジャンプしても涼しい顔をしているのはこれのおかげです。 - 暗視能力
真っ暗闇ではモルちゃんも何も見えませんが暗い場所でも人間よりは見えているのではないかという意見が多いです。
飼育していると部屋を真っ暗にしてもケージの中でモルちゃんがゴソゴソと動く音が聞こえてくることがあります。
真っ暗のケージの中で何故動けるのかというとそれは聴覚・嗅覚・ヒゲに頼っている事に加えてモルちゃんの空間記憶能力が良いからだとされています。
眼で見ているのでは無くその他の感覚を頼りにして慣れている部屋ならばケージを脱走して暗闇をプイプイっと疾走します。
※わざと暗い部屋で部屋んぽなどをさせるのは怪我に繋がる恐れがあるので大変危険です。
聴覚
モルちゃんの隠れた魅力きくらげのようなカワイイ耳です。
- 聴力
人間の聴力で聞き取れる範囲は20Hz~20,000Hzの範囲の音を聞きとることが出来ます。
対してモルちゃんは54Hz~50,000Hzの範囲の音を聞くことが出来るとされています。
人間よりも高い音を聞きとることが出来ることが出来ます。
※ネズミの聴力が200Hz〜76,000Hzの音を聞けるので意外かもしれませんがネズミより人間に近い聴力をしています。 - 大音量に対する反応
通常いきなり大きな音がするとビックリして硬直するかグルグルと「不満ですよ~」「怒ってますよ~」という反応をします。
稀ですが周期的になる大きな音に慣れる事が出来る子がいますが慣れるまでにはストレスを感じてしまうので「そのうち慣れるでしょ!」では無くなるべくストレスが掛からないようにしてあげて下さい。 - 大きな音で死んじゃう?
死んでしまう可能性はあります。
モルモットに大きな音を聞かせるととても怖がり大きなストレスを感じショックで死んでしまう可能性があります。
ですが多くのモルちゃんはグルグルと鳴くだけで済みます。
死んでしまうのは、本当に限られた一部のモルちゃんの話ですが大きな音でストレスを感じるのは全てのモルちゃんに言えるので大きな音のしない場所で飼育してあげて下さい。 - 小さな音も聞こえる?
これに関しては何㏈の音が聞こえるか具体的な数字が調べても出てこなかったのでわかりません...
ですが人間には何も感じなくとも部屋んぽ中に突然ダッシュしたり固まったりしているので恐らく人間には聞こえない小さい音でも聞くことが出来ると思います。
モルちゃんを飼育したことがある方ならば突然のダッシュやフリーズは一度は経験があると思います。
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ポチップ
嗅覚
可愛いからとモルちゃんの鼻をフニフニと触っていると高確率で噛まれます。
- 嗅覚
モルちゃんの嗅覚は非常に良く人間の約25倍だと言われています。
視力の悪さを嗅覚で補っているのでその分発達しています。 - 何に役立つの?
モルちゃんは目が悪い代わりに鼻で色々な情報を得ています。
食べ物を探したり匂いを嗅いで食べれるのかどうか好きか嫌いかなどを判断します。
飼い主か知らない人かどうかも匂いを嗅いで識別すると言われています。 - ストレスになる可能性がある臭い
モルちゃんの敏感な嗅覚は人間が思っているより繊細です。
人間にとっては良い香りでもモルちゃん達からすると激臭になる事があるので注意する必要があります。
特に香水や匂いの強い洗剤・香り付きの石鹸などはモルちゃんと暮らす際に特に注意が必要です。
服など身に着ける物や体に直接付ける物は抱っこをするとほぼ0距離でその匂いをモルちゃんが嗅ぐ事になりますのでなるべく匂いのしない無香料の物を選ぶようにしましょう。
触覚
カワイイ肉球・ピョコピョコっと生えている自慢のヒゲモルモットって可愛いですよね!
- ヒゲは切らないでね!
意味が無いように思えるかもしれないヒゲですがモルちゃんのヒゲは感覚器官として大きな役割を持っています。
猫のヒゲを切ると隙間を上手く通れなくなるのと同じでモルちゃんもヒゲを使って「ここは通れる!」「ここは通れない...」と判断します。
ですので「ヒゲが無い方がカワイイ~」何て飼い主の都合でヒゲを切る事はやめて下さい。 - 肉球!※パッド
勿論足裏にも感覚はありますよ。
勘違いされがちですがモルちゃんの脚裏のプニプニは肉球ではありません。
足裏のプニプニはただのお肉です!
味覚
たま~に見えるちっこいカワイイ舌です。
飼い主に慣れてくるとそのカワイイ舌でペロペロ舐めてくれます。
- 味蕾の数
味蕾と言われてもピンと来ない場合は味を感じ取る所の事だと思って下さい。
この味蕾の数人間は約9,000に対してモルちゃんは何と17,000もあるそうです。
もっとモルモットフードにも味のバリエーションを増やした方がいいのでは?と思ってしまいます。 - 好きな味嫌いな味
モルモットは生まれてから割と早い段階で味覚を発達させるので味の好みがあまり変わらないとされています。
人間には分からない味の違いで同じブランドのフードでも種類が違うと好みじゃないのか食べてくれない場合もあります。 - 草食動物は味覚が鋭い?
基本的に肉食動物<雑食動物<草食動物の順番で味蕾の数は増えていきます。
この味蕾が多くあるおかげで草食動物は安全な植物に混じって生えている危険な植物の苦い味をすぐに見分けることができます。