モルモットの種類
国内で販売されているモルモットの種類
日本国内の多くのペットショップで販売されているモルモットは、大体種類ごとに別けて販売されています。
ですが純粋にその種の子かというと恐らく交雑種がほとんどになると思います。
見た目で「多分この子はこの種類!」という感じに種類を別けているパターンか問屋さんから来る品名そのままで売りに出されている事がほとんどだと思います。
ですが別に純粋種かそうじゃないか何て小さなことです。
お家にいる子の可愛さが大爆発していれば種類なんてなんだっていいんです!
海外のモルモットのコンテストも本格的な物は分かりませんが小さな大会では、血統よりも品種の基準に合っているかどうかで評価されているのでモルモット後進国日本でそこまで血統を気にする必要もありません。
血統書の発行にはモルモットをどこかしらに「このモルモットはこの品種です!」と認めてもらう必要がありますが、現在の所日本にそういった協会が無いので国内で発行される血統書は、ブリーダーさんオリジナルの物になります。
犬のように第三者(ほとんどの犬の場合JKC)が発行に関わる血統書は存在しないと思われます。
ブリーダーさんの中には、海外から血統書が付いたモルちゃんをお迎えしている方もいらっしゃるので母親or父親が血統書付きのモルちゃんの場合はあると思います。
品種 | 長毛・短毛 | 直毛・癖毛 | サテン※1 | つむじ有・無 | ブラッシングの必要性※2 |
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イングリッシュ | 短毛 | 直毛 | 〇 | 無 | 週に1回 |
ヒマラヤン※4 | 短毛 | 直毛 | 無 | 週に1回 | |
クレステッド | 短毛 | 直毛 | おでこに1つ | 週に1回 | |
アビシニアン | 短毛 | 直毛 | 〇 | 全身 | 3~4日に1回 |
テディ(レックス) | 短毛 | 癖毛 | 〇 | 無 | 2~3日に1回 |
リッジバック | 短毛 | 直毛 | 背中の毛が逆立つ | 2~3日に1回 | |
シェルティ | 長毛 | 直毛 | 〇 | 無 | 1日1回 |
ぺルビアン | 長毛 | 直毛 | 〇 | 全身 | 1日1回 |
コロネット | 長毛 | 直毛 | おでこに1つ | 1日1回 | |
シバ(シェバ) | 長毛 | 直毛 | 全身 | 1日1回 | |
メリノ | 長毛 | 癖毛 | おでこに1つ | 1日数回 | |
アルパカ | 長毛 | 癖毛 | 全身 | 1日数回 | |
テクセル | 長毛 | 癖毛 | 無 | 1日数回 | |
ルンカリヤ | 長毛 | 癖毛 | - | 1日数回 | |
スキニー | ほぼ無毛 | 無 | 無 | 濡れタオルでフキフキ※3 | |
ボールドウィン | 無毛 | 無 | 無 | 濡れタオルでフキフキ※3 |
※2ブラッシングの日にちは、あくまで目安です。毎日ブラッシングしてあげても問題はありません。
※3ブラッシングの代わりに人肌程度に温めた濡れタオルで体を拭いてあげて下さい。
※4ロシアン・ロシアンスモーク・カリフォルニアと呼ばれる種もここにまとめちゃいます!
イングリッシュの特徴(アメリカン)
モルモットと聞かれて思いパッと浮かぶのは、この品種だと思います。
モルモットの取り扱いがあるお店ではほぼ100%いるので「どうしてもこの種類の子がいい」となってもお迎えが非常にしやすい子です。
毛の長さも長すぎずブラッシングは週に1度の頻度でも、毛玉などの心配をする必要はありません。
他の種類と比べると色の種類がとても多く20パターン近くあるので色々なカラーの子達からお迎えする子を選ぶことが出来ます。
毛質も通常の子とサテンと呼ばれる艶々したサテンの布地の様な光沢のある子の2パターンがいますが、ペットショップでは特に区別する事無く販売されている事が多いです。
毛質と毛色を合わせるとで単純に40種類近くの子がいる事になる+色の配色は、それぞれ違うのでお迎えした子は唯一無二のプイプイ大天使です。
そんなカワイイの権化をお迎えできたあなたは、とても運がいいと言えるでしょう。
※2022/9月現在の管理人宅の子は全員イングリッシュです。
ヒマラヤンの特徴(ロシアン・カリフォルニア)
体系は、ほぼイングリッシュです。
一番の違いは毛色です、耳・足・鼻が黒か茶色で体は、白色です。
配色のイメージとしてはシャムネコと同じ様な感じです。
ヒマラヤンの子達の目の色は赤で、ロシアンの子達は黒色です。
手の肉球(パット)は基本的に濃色をしているのが良しとされていて肉球(パット)・爪などが白色だと種としては、マイナス評価になります。
顔の特徴としては丸顔で耳が垂れているのが特徴です。
ロシアンスモークと呼ばれる子達は、鼻先に色が付いていない無い子達のことだそうです。
カリフォルニアと呼ばれる子達は、上記柄(ロシアンの柄)に加えて目の縁取りが黒く眼鏡をかけているように見えます。
カリフォルニアの子達の単色部分は白以外にもゴールド・レッド・クリームなど色々です。
徐々に見かけるようになってきましたがまだまだ見かける頻度は0に近いです。
おまけにこの子達は、特徴が似ているのでペットショップによっては皆まとめてヒマラヤンorロシアンとして売られている可能性もあります。
クレステッドの特徴
クレステッドの子もイングリッシュの子ほどでは、無いですがそこそこ見かける子達です。
イングリッシュの子達と似ていますが頭の所につむじの様な部分があり毛がポフポフしてトサカのようになっています。
一括りにクレステッドといっても大きく分けるとアメリカとヨーロッパ(イングリッシュ)の2系統に別れています。
イングリッシュ系の子は、体の色と同じトサカがあります。
逆に体の色と違う色のトサカがある子は、アメリカンな子達です。(トサカだけ白色のパターンがほとんどです)
体の毛の長さ自体は、イングリッシュの子と変わりないのでブラッシングの頻度は週1程度でも大丈夫です。
部屋んぽで「隙間探検隊名誉隊長」に任命される子は、トサカに埃という名の勲章を付けてくる事が多いので綺麗にしてあげて下さい。
アビシニアンの特徴
クレステッドのトサカが体中にある子がアビシニアンだと思って貰えばOKです。
体のトサカが左右対称であれば綺麗とされていますが、そんなもん別に対称でなくてもガタガタしてても可愛いので気にする必要は、全くありません。
品評会だとロゼット(トサカ)の中心が出来る限り小さく高さがあり形が良い物を高評価として扱います。
残念ながら日本でモルモットの品評会何て無いのでそこまでこだわってブリードしている方は、ごく少数かと思われます。
毛質が少し荒いのでゴミがくっ付きやすいので床材は、なるべく毛にくっつかない物を選ぶのがおススメです。
毛の長さは短毛種の子たちよりも、ちょい長い+毛質が少し荒いのでゴミが付きやすいので定期的なブラッシングが必要になります。
毛質により通常の子とサテンの子で分けることが出来ます。
テディの特徴(レックス)
もさもさした見た目をしています。
毛の長さはそこまでではありませんがモサッっとしているので、イングリッシュの子達と比べると少しゴミを拾いやすい毛をしています。
ごわついた毛のアビシニアン系と柔らかい毛のアメリカンに別ける事が出来ます。
毛質により通常の子とサテンの子で分けることが出来ます。
テディの名前の由来は、そのまんまテディベアのようだからです。
レックスの子の方が縮れ具合が強いので毛が短めになります。
テディはアメリカ生まれでレックスは、イギリス生まれです。
レックスとテディは、見た目はそっくりですが完全に別の種類です。
ですがほぼほぼ同じなので一括りにしちゃいました。
リッジバックの特徴
サイヤ人みたいに背中の毛が逆立ってます。
背中の毛は、特に手入れをしなくとも勝手にピョコっと立つのが特徴です。
撫でれば一時的にイングリッシュに近くなりますが、ほっとくと背中の毛が勝手に立ってリッジッバック!と主張してきます。
背中の毛は真っすぐで長く規則正しい形が良い形とされています。
背中が多少モサッているのでイングリッシュよりは、ブラッシングの頻度は高めですが長毛種の子まで気を使う必要はありません。
ペットショップで見かける事は、まだ少ないですが管理人は一度だけリッジバックっぽい子が何故かアビシニアンで販売されているのを見た事があります。
シェルティの特徴(シルキー)
とてもお上品なモップの様な見た目が特徴です。
長毛種なので定期的なブラッシングが絶対に必要です。
毛質は柔らかく光沢があり絹の様な肌触りで癖は無くサラッとしています。
体の毛はしっかりと伸びますが頭の毛は伸びないので、可愛いお顔をいつでも見れますのでご安心下さい。
毎日のお手入れがどうしても厳しい・いくら綺麗にしても汚れが付いて汚れてしまう場合は毛を切ってしまうのも一つの手です。
ですがモルモットのトリミングをしてくれるペットショップ・トリミングサロンは、日本全国探しても少数だと思います。
ですのでモルモットが診れる病院で毛を切ってもらう事をお勧めします。
獣医さんが切ってくれるので万が一があっても安心ですしお願いすればバリカンでマルっと刈ってくれる場合もあります。
毛質により通常の子とサテンの子で分けることが出来ます。
テッセルの特徴(テクセル)
シェルティー+レックス=テッセルです。
パッと見だと豪華なカツラみたいな感じでどことなく気品漂う見た目をしています。
イメージしづらいという場合は、シェルティーの子達を縮れ毛にした姿を想像して下さい、それが「テッセル」この子達です。
モルモットの品種の中でも特にブラッシングが必要と言われているので、毎日のブラッシングを欠かさず行う様にして下さい。
長毛に加えて癖毛でブラッシングの必要もあるので、初めてモルモットを飼育する方には、あまりお勧めできる品種ではありません。
毛のお手入は、お風呂やパウダータイプの水のいらないシャンプー等は使用せずに、ウェットシートタイプで拭いてあげる物を使用して下さい。
ぺルビアンの特徴(アンゴラ)
シェルティの子達がちょっとモジャモジャになった感じです。
こちらの子も長毛になるので定期的なブラッシングとトリミングの必要があります。
オデコあたりから生えている毛を短めにして自然に立つようにすると幻の珍獣ユニコーンモルになるらしいです。
毛質はシェルティと同様に柔らかく光沢のある綺麗な毛をしています。
シェルティとの違いは、頭の毛が伸びるのが一番の違いです。
毛の長さもしっかりと手入れしてあげないとマジのモップと同じくらい(30㎝位まで伸びる子もいます)伸びていきます。
頭と背中の毛が特に長くなります。脇腹の毛も伸びますが頭と背中よりは、短いです。
長毛種の子全般に言えますが熱中所のリスクが短毛種の子と比べると跳ね上がりますので、しっかりと毛の長さを管理してあげる必要があります。
毛質により通常の子とサテンの子で分けることが出来ます。
アルパカの特徴
名前の通りもさもさしています。
ぺルビアンの子達の縮れ毛バージョンです。
ぺルビアンの子達も中々にもさもさしていますがアルパカの方がもっともさもさしています。
毛の長さは縮れている分ぺルビアンの子達より短く感じますが長毛種+癖毛なのでしっかりとブラッシングしてあげる必要があります。
毛質も少し荒めで適切な毛の長さにしておかないと埃ハンターとして汚れを盛大に集めてしまうので、毛が伸びてきたらしっかりとカットしてあげて下さい。
長毛で癖毛なので特にブラッシングをする必要性が高い子達なので、初めてモルモットを飼育する人には、あまりお勧めできる品種ではありません。
長毛種の子全般に言えますが熱中所のリスクが短毛種の子と比べると跳ね上がりますので、しっかりと毛の長さを管理してあげる必要があります。
コロネットの特徴
シェルティーとぺルビアンの中間の様な見た目です。
コロネットは、シェルティーやぺルビアンと違い頭の所に一ヶ所だけつむじがあります。
コロネットを見かける機会は、あまり無いので「どんな見た目?」と思う時は、クレステッドが長毛になったのをイメージしてもらうのが一番近い姿だと思います。
体の毛はシェルティと同じで長いのでブラッシングが必要な種類になります。
長毛種の子全般に言えますが熱中所のリスクが短毛種の子と比べると跳ね上がりますので、しっかりと毛の長さを管理してあげる必要があります。
シバの特徴(シェバ)
髪型が決まらない日のモルモットと呼ばれる位には、乱れまくった毛が特徴です。
顔の両側の毛が立ちあがり「ここが顔です!」としっかりと顔の位置を主張してきます。
人間のヒゲでもマトンチョップと呼ばれる形がありますがそれと同じ場所の毛が立ちあがります。
X-MENのヒュージャックマン(ウルバリン)のヒゲの形がマトンチョップです。
毛の伸びが他の品種と比べて遅いらしいので他の長毛の子と比べるとお世話に掛かる負担は、少ないかもしれません。
ぺルビアンとアビシニアンにルーツを持つ品種らしいです。
顔の周りを縁取るように毛が立つのでチモシーを食べる時に自分の毛を一緒に食べてしまう事があるようなので、頻繁にモシャモシャと食べているようだったら短めに整えてあげても良いかと思います。
メリノの特徴
コロネットの縮れ毛タイプがメリノです。
長毛に加えて癖毛なのでごみ収集能力が高く1日1回のブラッシングが必要です。
日常生活において長い毛を放置する理由は、あまり無いと思いますので定期的にカットしてゴミが絡まる確率を減らしてあげるようにして下さい。
床材も絡まりやすい物は、なるべく使わないようにして下さい。
長毛種の子全般に言えますが熱中所のリスクが短毛種の子と比べると跳ね上がりますので、しっかりと毛の長さを管理してあげる必要があります。
長毛で癖毛なので特にブラッシングをする必要性が高い子達なので、初めてモルモットを飼育する人には、あまりお勧めできる品種ではありません。
ルンカリヤの特徴
まず一口にルンカリヤと言っても「ルンカリヤシェルティ」「ルンカリヤぺルビアン」「ルンカリヤ コロネット」の3パターンが存在します。
各々の毛の長さやつむじ等の特徴に加えて巻き毛になっているのがこの子達です。
日本国内では、まず見る事が無い種で世界的に見ても原産国のスウェーデンをはじめ北欧諸国で飼育されている子が多いです。
特に暑さに弱いらしく日本で飼育するとしたらしっかりとした温度管理+毛のお手入れカットが必須になると思われます。
巻き毛で長毛なのでブラッシングは必須でゴミ収集能力も高いので毛玉にも注意が必要です。
長毛種の子全般に言えますが熱中所のリスクが短毛種の子と比べると跳ね上がりますので、しっかりと毛の長さを管理してあげる必要があります。
長毛で巻き毛なので特にブラッシングをする必要性が高い子です、初めてモルモットを飼育する人には、あまりお勧めできる品種ではありません。
ですがまだ一般のペットショップでは、お目に掛かれないので「どうしてもこの子がいいけれどルンカリヤなの....」と心配する必要はありません。
スキニーの特徴
ほぼほぼ裸です。
毛がほとんど無いがこの子達の最大の特徴です。
体中どこにも全く毛が無いという訳では無く、鼻先と脚に申し訳程度にポヨポヨっと生えています。
毛が無い分他の品種の子と比べて温度管理が非常に重要になります。
室温も他の子より少し高いくらい(20~27℃)でちょうどいいです。
日光の刺激に弱いので日光浴は厳禁です。
肌が丸っと出ているので皮膚病などのリスクも高く初めてモルモットを飼育する人には、あまりお勧めできる品種ではありません。
毛が無いのでブラッシングは必要ありませんが、定期的に人肌ほどに温めた濡れタオルで体をフキフキして綺麗にしてあげて下さい。
動物アレルギーの方は、毛が少ないor無い種類を飼育する事で発症リスクを下げることが出来ますがアレルギー反応を0にする事はとても難しいです。
「アレルギーでも大丈夫!って言われたのにダメだった!」となっても飼ったからには最期まで責任を持ってしっかりとお世話してあげて下さい。
※どうしても飼育が困難な場合は、里親を探してあげるのも現在の飼い主の責任です。
※動物アレルギーは、動物の毛に反応するのは勿論フケ・糞尿・唾液などにも反応します、動物が生きている限りリスクを0にするの事は、ほぼ不可能に近いです。
ボールドウィンの特徴
真の裸。裸王です。
スキニーちゃんは、申し訳程度ですが毛が残りますがこの子達はヒゲだけ残して全ての毛がありません。
ですが意外な事に生まれた時は、フサフサで成長過程で毛が抜けます。
スキニーと同様の温度管理が必要になります。
日光浴NGだったり皮膚病のリスクもスキニー同様にあるので始めての方には、あまりお勧めできない種類です。
お迎えした子が禿げてきたから「もしかしたらボールドウィンかもしれない!」とトンチンカンな勘違いはしないで下さい、その禿げは99%皮膚病です早く病院へ行って診てもらって下さい。
動物アレルギーの方は、毛が少ないor無い種類を飼育する事で発症リスクを下げることが出来ますがアレルギー反応を0にする事はとても難しいです。
「アレルギーでも大丈夫!って言われたのにダメだった!」となっても飼ったからには最期まで責任を持ってしっかりとお世話してあげて下さい。
※どうしても飼育が困難な場合は、里親を探してあげるのも現在の飼い主の責任です。
※動物アレルギーは、動物の毛に反応するのは勿論フケ・糞尿・唾液などにも反応します、動物が生きている限りリスクを0にするの事は、ほぼ不可能に近いです。
その他の種類
正直モルモットは「まだまだ品種として認知されていないけれどこれ新しい品種じゃない?」という子が結構います。
ですので今回紹介している子達に加えてどんどん新しい子達が増えていくかと思います。
情報が入り次第なるべく紹介はしていきたいと思いますが、モルモットに関する新しいニュースは海外のサイトなどが頼りなので更新は、だいぶ先になるかと思います。
因みに今回紹介した品種の中にも海外の協会では、まだ品種として認められていない子達もいます。
国ごとに色々と品種として認められている場合もあれば、認められていない場合なんかもあったりしてぶっちゃけ調べるのがとても面倒です!
ですので「更新は調べるのが面倒だからしたくない!」!というのが本音ですが新しい品種っぽいのが見つかったら、日本でもっとモルモットの魅力を理解しそしてモルモットの良さを知って欲しいのでいち早く紹介するようにします。