モルモットに噛まれたら
※モルちゃんの頭蓋骨ではありません!
モルモットって噛みつくの⁉
モルモットは噛みます
ですが温厚な子が多いので好戦的に「かかってこいやオラァ!」という感じの子は少なくストレスや恐怖心などが理由で噛んでしまう事が多いです。
本気噛みは少ないですが甘噛みはちょこちょこしてきます。
何かしら要求がある時などは甘噛みをして飼い主に訴えてきます。
本気噛みはほぼ100%血を見ますが甘噛みならば血が出る事はまず無いですしそこまで痛くもありません。
(小さい子や力加減がへたっぴな子は甘噛みでも痛いです)
噛まれた時の対処法
モルモットという生き物は地上に落ちて来た天使の100倍可愛いく存在自体がファンタジーみたいなもんですがモルちゃんも人間と同じ生き物なのでこちらに噛みついてくる事があるという衝撃の事実を受け止めて下さい。
ですが基本は噛みついてきませんモルちゃんは危機的状況においても基本は逃げるか身動きを止めるのどちらかの反応を示す事が多いです。
追い詰められて闘うを選択するモルちゃんはごく少数で「死ぬくらいならもうやるっきゃねぇ」などどうあがいても逃げれない場合の最終手段として闘うを選ぶ事が多いです。
ですのでモルちゃんに噛まれる時は人間側も怪我を負うケースが多いです。
中には「やめて!」の意思表示としてヒット&アウェイの攻撃で通称「前歯アタック」をする子がいますがこの場合は噛むというよりは前歯を勢いよく当ててくるという表現の方が近いです。
噛みつかれた!
普段からモルモットは生き物だから噛むこともあるという事を頭の片隅にでも良いので忘れないようにして接して下さいそうすればいざ噛まれた時にも冷静に対処しやすくなります。
まず噛まれたら落ち着いて冷静になる事が一番大事です。
「あ~~噛まれた痛い痛い痛いッ消毒消毒噛まれた噛まれた!!!」などと取り乱すのは絶対にNGです。
モルちゃんに噛まれた時は基本「動かない」が最も効果的です。
仮に噛まれた時に痛いからと手を動かすのは絶対にNGです。
モルちゃんは死ぬ気で噛んできます。
モルちゃんがガブっと噛みついている状態で手を動かすとモルちゃんもついて来てしまう可能性があります。
もし大きく手を動かしてしまうと食らいついているモルちゃんはそのまま遠心力に耐え切れず宙を舞ってしまうかも知れません。
宙を舞う事も勿論危険極まりない事ですがそれだけの力が掛かるので顎や歯を怪我してしまう可能性もあります。
仮にご自宅のモルちゃんが頑強な顎と歯の持ち主であったとしても人間の皮膚と肉は耐えきれないので引きちぎれてしまう可能性もあります。
そして結局モルちゃんは宙を舞うのでモルちゃんに噛まれて手を振り払っても良い事は何一つありません。
ただじっと耐えるこれが一番です!
噛まれたショックが大きいと思いますがその感情は押し殺して冷静になってください。
モルちゃんも10分も20分も噛み続ける事は無いので少し待っていれば離してくれますので離してくれるのを待ってください。
モルちゃんが噛むのをやめたらその後のモルちゃんの行動をよく観察して下さい。
その後の行動で噛まれた原因が分かるかもしれないので痛さとショックを我慢してモルちゃんの事を見ていてあげて下さい。
・ ダッシュで物陰に隠れたりした場合はストレスや恐怖心から噛む行動につながった可能性が高いです
・逆に噛むのをやめても動かずその場にいる・普通に部屋んぽを再開する場合は好奇心や間違って噛んでしまった可能性が高いです
(恐怖心MAX・逃げるのを諦めた場合も動かないかもしれません手を踏ん張っている・硬直していたりする時はこの可能性があります)
噛んだ後の行動を見て次は噛まれないよう改善できる所は改善してあげて下さい。
噛まれた場所から血が出ている場合
本気のモル噛みをくらうと大体血が出るくらいの怪我になります。
普段かじり木を齧って鍛えぬいた歯からすれば人間の皮膚なんて豆腐のようなもんです簡単に貫きます。
血が出るくらいならまだまだ軽症で酷いと肉を抉られる事があるのでまずは傷口がどの程度なのかを確認する必要があります。
- 傷口から血が落ちないようにティッシュなどで傷口を抑えましょう。
傷口から血が落ちないようにしたら落ち着いてモルちゃんがケージの外に出ているのならばモルちゃんをケージに戻しましょう。
興奮して部屋の隅っこなどで固まっている場合などは無理にケージに戻さずケージの扉を開けておきいつでも帰れる状態にしておいてください。
人間は指先がちょっと切れたくらいで命に係わる事はまず無いです。
とにかく人間は二の次一番に考えるのはモルちゃんの事を考えて下さい。 - モルちゃんをケージに戻せたら傷口を洗いましょう。
深く噛まれている場合は結構な量の血が出てきますが指先が切れて出血死する事はまず無いのでそこら辺の心配しなくて大丈夫です。
モルちゃんの口の中はお世辞でも綺麗とは言えませんのでよく洗いましょう。 - 水で洗えたら消毒を忘れないようにしておきましょう。
先ほども書いた通りモルちゃんの口は綺麗ではありません消毒をしないというのはお勧めできません。
傷の深さによってはかなり痛いですが我慢してしっかりと消毒して下さい。 - 傷口をしっかりと洗い消毒が出来たら清潔なタオルなどで傷口を抑えて圧迫止血で血を止めましょう。
血が止まるでの時間は傷の深さで変りますが2~3分程傷口を押えていれば止まります。
傷が深い場合は血が止まるのにもそれなりに時間が必要ですが10~20分もすれば止まりはしなくても出てくる血は大分少なくなってきているのでそのうち血は止まります。 - 血が止まったら絆創膏を貼って終わりです。
傷の深さによっては病院に行った方がいい場合もあるので「血が止まらない」「ず~っとジンジンと痛み続ける」など心配な場合は病院に行って「モルモットに噛まれました」と伝えて診察をしてもらって下さい。
噛まれても血は出ていない場合
あなたはとてもラッキーです!
実はモルモットに本気で噛まれると99.9999%血を見るとされているのです。※当サイトの基準です
ですが実は噛まれていないという事もありますモルちゃんは噛むと似たような前歯アタックという攻撃法を持っています。
この前歯アタックだと血を見る事は少ないですが痛みはそれなりにあるので「噛まれた!」と勘違いしてしまう事が多いです。
- 傷口を確認して念のため血が出ていなくとも手を洗うようにしましょう。
※モルちゃんから目を離す場合はケージに戻すのを忘れずに! - 手を洗ったらもう一度噛まれた場所を確認して血がにじむようだったり皮膚が剝けているようならば消毒をしましょう。
- 数分もすれば痛みも無くなるのでいつも通りモルちゃんを可愛がってあげて下さい。
消毒用のアルコールティッシュがあればそれで拭けばOK。
前歯アタックとはただ単に勢いよく前歯を当てる攻撃の事だぜ
ビックリしたり嫌なことがあると前歯が人間どもの血を欲するんだぜ
反射的な時もあるから間違って前歯アタックした後はペロペロ舐めてあげるから許せ!
「雑魚相手に噛む事なんてもったいない!前歯アタックで充分だ!」
噛まれた後のモルちゃんとの接し方
飼い主は愛するモルちゃんに噛まれてしまい絶望の淵に立っているという事は容易に想像できますがモルちゃんの多くはそんな事覚えていません。
噛まれた原因が恐怖心・ストレス以外の場合モルちゃんは噛んだ事なんて数歩も歩けば忘れます。
いつも通りに接してあげれば何も問題はありません。
※絆創膏を見せつけモルちゃんに噛んだ事に対する罪悪感を植え付けようとしても無駄です。
モルちゃんは絆創膏を使わないので絆創膏を見ても何も思いませんおもちゃと勘違いしてかじってしまう事さえあります。
また噛まれるかも...と思うかも知れませんが「別に死ぬわけじゃないし噛まれてもいいや」というくらいの軽い気持ちで行きましょう。
モルちゃんが噛んでしまった原因が恐怖心やストレスだと思われる場合
特に恐怖心で噛んでしまった子には今まで通りの接し方はやめましょう。
人間に慣れていない状態のモルちゃんとは一定の距離を置いて接してまずは人間は怖くない物だと認識してもらう必要があります。
人間に対して恐怖心が抜けきらない状態で無理に抱っこなどをすると余計に怖がられます。
モルちゃんの方からこちらに来てくれるのを待つのが基本です。
モルちゃんの事を考えず人間側からズンズンと距離を詰めるのはNGです。
野菜や果物などを使いモルちゃんとの距離を縮めていきましょう!
ストレスが原因で噛んでしまった子はストレスの原因が分かればそれを解決してあげて下さい。
何がストレスなのか分からない場合は一つ一つゆっくりと環境を変えていくのがいいかもしれません。
難しい事に急にガラッと環境が変わるとそれだけでモルちゃんはストレスを感じてしまうのでゆっくりと徐々に環境を変えていくようにして下さい。
例をあげるとこんな感じですが原因かなと思う所から無理なく変えていきましょう。
・チモシーを別のメーカーの物にしてみる。
・床材を変えてみる。
・給水機を変えてみる。
・ペレットを変えてみる。
・ハウスを変えてみる。
・かじり木を変えてみる。
・部屋んぽの時間を変えてみる。
・色々な種類の野菜をあげてみる。
・フィーダー(牧草入れ)を変えてみる。
環境を変更する際食べ物関係は特にゆっくりと時間を掛けて変えていくようにして下さい。
「新しいペレット来たから今日から全部新しい奴だよ~」はNGです。
今までの物と混ぜながら徐々に新しい物だけにするという風にして新しい食べ物にはゆっくりと移行していってください。
モルちゃんは繊細な生き物なので「これ変えただけなのに⁉」というような小さい変化でもストレスを感じてしまいます。
今までは噛まなかったのに最近噛むようになった子はその小さな変化がストレスになっている可能性があります。
最近変えた物があれば以前の物に戻してあげると良くなるかもしれません。
原因を考えよう
モルちゃんが噛んでしまった原因を考えて次から噛まれないようにしていきましょう。
噛んでしまう主な原因はストレス・恐怖心・好奇心・勘違い・反射のいずれかが当てはまる場合が多いです。
特に多いのはストレスと恐怖心ですお迎えしたばかりの子などを無理に抱っこしようとして噛まれるのは大体これです。
ストレス
グルグルと鳴く頻度が多かったりすると機嫌が良くない証拠です。
意味も無くプイプイプイプイプイ鳴きながら過ごすのがモルちゃんです。
機嫌が悪い時は余計なちょっかいを出さず何故機嫌が悪いのかを考え原因を取り除いてあげて下さい。
人間だってストレスが溜まるとイライラする事があるのと同じでモルちゃんもストレスが溜まるとイライラしてしまう事があります。
そんな時にいらぬちょっかいを出すと「ホットケヤボケナスビ!」となり噛まれてしまいます。
ストレスの原因は様々ですが少し環境を変えるだけで改善される事があるのでひとまずストレスの原因を見つける事を一番に考えて下さい。
多くの時間を過ごすケージの中や飼い主の接し方に不満がある場合が多いです。
恐怖心
恐怖で噛んでしまった子は噛んだ後ダッシュで逃げるかその場で固まって動かなくなることが多いです。
早く仲良くなりたい気持ちは十分わかりますがゆっくりとモルちゃんのペースで人間に慣れて行ってもらいましょう。
まだお迎えして日が浅い子や元々臆病な子からすると人間は恐怖でしかありません。
そんな子を無理に抱っこしたり触ろうとすると逃げようとします。
人間だっていきなり大きな鬼に捕まったら「食われる!」と思いますよね。
モルちゃんも同じです慣れていないので人間=恐怖の状態です。
必死に逃げますでも捕まったら噛んで抵抗します。
無理に慣れさせようとせずモルちゃんに合わせて時間を掛けゆっくりと触れ合ってあげて下さい。
大事なのはモルちゃんのペースです人間の方から歩み寄ってもモルちゃんは離れて行ってしまう事が多いです。
時間はかかるかもしれませんがモルちゃんの方から歩み寄ってくるのを待ってあげて下さい。
お家に来て初期の頃に恐怖を植え付けてしまうと最後まで人間=恐怖の図式が頭から抜けない子もいるので最初ほど慎重に接してあげて下さ。
好奇心
好奇心で噛んでしまった子は噛んだ後もプイプイ鳴きながらいつも通りの行動をする子が多いです。
噛んでしまって申し訳ない...と噛んだ場所をペロペロ舐めてくる子もいます。
ある程度慣れてきた子が始めて噛んでくる理由の多くはこれです。
目の前で動く物体を人間の指だと認識しておらずガブッと行ってしまう事があります。
臭いOK!近づいてもOK!試しにイッチョ噛んでみるか!となり噛んできます。
この場合はそこまで強く噛んでくることは少ないですモルちゃんもまずは様子見で6~7割の力で噛んでくることが多いです。
ですが本気じゃないといっても痛いです。
人間の手を認識できるようになれば噛んでくることも少なくなるはずです。
勘違い
食べ物と勘違いしている場合はそのまま食べ続ける事が多いです。
食欲に脳を支配されているので仕方が無いですね!
モルモットの食べ物に関する執着はすさまじいです。
葉物の野菜・小さい野菜などをあげる際に食べる事に夢中になったモルちゃんに食べ物と一緒に噛まれることがあります。
慣れている子は間違えて噛んでもすぐに申し訳なさそうな顔をして離してくれます。
小さい物をあげる時は指でつまんであげるのでは無く手の平からあげる事で間違えて噛まれる事はかなり予防できます。
反射
急にジャンプや急な方向転換をして噛む場合は驚いて反射的に噛んでしまった場合が多いです。
管理人宅のモルズは噛んだ後「やっちまった...」というような顔で口を半開きにしながらこちらを見てきます。
急に大きな音がして・急に触られて理由は色々ありますがビックリして噛んでしまう事も少ないですがあります。
大抵の場合は噛むよりも逃げる事の方が多いです。
噛んで状況を好転させることよりも逃げた方がモルちゃんは手っ取り早いので逃げます。
逃げられない状況になって始めて噛んで攻撃という選択肢が出てくるのでびっくりしたら基本逃げます。
単純に驚かせ無いようにしてあげて下さい。
何があろうと暴力はNG
噛まれた場合でもどんな場合でも手を出すのは絶対にNGです。
モルちゃんは自分がなぜ叩かれて痛い思いをしたのか理解できないです。
「噛んだから叩かれてしまったのか!もう噛まないようにしよう!」なんて事は考えれませんモルちゃんからすれば単純に人間に叩かれた事しか認識できません。