モルモットに回し車は不要

回し車

回し車とは何か!

まずモルモットに回し車が必要なのかどうかの前に回し車が何で何のために使われているのかを説明します。
まず回し車は運動不足になりがちなハムスターやテグー・チンチラなどの為に飼育ケージ内で運動するための道具です。
回し車と言えばで思いつくハムスターは一晩に距離にして10㎞近く走る事もある動物です。
正直な話ハムスターを部屋んぽさせてその距離を運動させるのは無理があるので部屋んぽで足りなかった分を回し車を使い運動しています。
回し車を回して走る事でストレス解消をしている事もあるので沢山の運動が必須な小動物には欠かせない飼育用品の一つです。

モルモットは運動好き?

回し車は運動好きの小動物御用達のアイテムと書きましたがここで大事なのはモルモットは運動が好きなのかどうかです。
先に答えを書くとモルモットも動く事は好きです。
ですがハムスターをマラソンランナーとすればモルモットは太った運動好きのおっさんです。
求める運動量の違いは明らかです!
ハムスターからすればアップの段階でモルモットは満足してしまいます。
モルモットの場合部屋んぽをしっかりとしてあげればわざわざ回し車を回す必要はありません。
部屋んぽをしていたらいつの間にか満足したのか勝手にケージに帰って目をかっぴらいて寝ている何て事もザラにあります。
※ハムスターボールのように中に動物を入れて部屋んぽさせる物もありますがモルモットにそういった物を使うのはNGです。

モルモットにとって回し車は凶器!

モルモットはハムスターの何倍も重い体を持っていますがその割に手は小さいです。
そんなアンバランスプリティーがハムスターと同じような運動をしたら怪我をするのは目に見えています。

  • 回し車を回す時のハムスターを頭の中で思い浮かべて下さい。
    恐らく背中を反らせて勢いよく回している姿を思い浮かべると思います。
    ですがモルモットとハムスターの骨格は別物で今思い浮かべたように背中を反らせる事はモルモットにとって脊椎に無理が掛かる体勢です。
    その体勢のまま運動をするのは非常に危険で脊椎の怪我をしてしまう恐れもあります。
    ※同じ理由でハムスターボールも使用NGです。
  • 回し車の種類によってはメッシュ状になっている物がありますがモルモットからするとそれは拷問器具のような物です。
    メッシュ状になっているので爪や脚が挟まってしまう可能性があり非常に危険です。
    プラスチックのメッシュでは無い物でも回し車と床のわずかな段差で怪我をしてしまう可能性があり危険です。
    メッシュ状の物はその他にも足裏に掛かる負担もかなりの物になるのでモルモットの万病の元と言っても過言ではないでしょう。
    ※通常それくらいの段差ならばケガをする事はかなり低いですが回し車は動くので床材とのわずかな隙間でも怪我をする可能性が出てきます。

モルモットに回し車は不要

上記で説明した通りモルモットに回し車は不要です。
モルちゃんからするとケージの中で無駄にスペースを取るだけの凶器です。
もしも今回し車を付けている方がいたら今すぐ取り外してあげて下さい。
回し車はハムスターのように本来長距離を移動していた動物など運動をしてストレスを解消する・走る事や動く事が遊びの一部となっている動物にとっては必須ですがモルモットは本来物陰に隠れて捕食者に見つかったらダッシュで逃げるという習性で長距離移動をしない動物なので回し車の必要性はありません。

もしお迎えする時にペットショップで「モルモットには回し車も必要です」と言われたらそのペットショップは無知か少しでも利益を上げたいので色々売りつけるあまりよろしくないペットショップです。
そういったお店にはもう行かない方がいいでしょう。

何故回し車が必要だと勘違いするのか

これはハムスターとモルモットを同じような生態だと勘違いしている人が世の中の大多数を占めるからです。
モルモットを飼育するor飼ってみたいと思う人のはネットや飼育本で調べたりしてこの2種類が全く違う生き物だと認識していますが特にモルモットを飼育していない人は「可愛いね~・おっきいハムスターみたい!」という感想でその生態まで知ろうとは思いません。
ですのでモルモットにも回し車が必要だと勘違いされてしまいます。

他にも「スパイアニマルGフォース」・「ドクタードリトル」・「乗るもっと店長」などの映画やCMでモルモットが回し車を回すシーンが使われているのでそれを見て勘違いしてしまう人います。
※Gフォースはモルモットが映画史上最も活躍しスクリーンに映っている時間も長い映画なのでモル好きにはおススメの映画です!
ストーリー・演出などは無視してディズニーの技術でCGで動くモルを十分に堪能して下さい。
※ドクタードリトルは確か1のみモルモットの「ロドニー」が出てきます。
おっさんのような感じで主人公にちゃちゃを入れるトラブルメーカー役で出ています。
様々な動物が喋り出しコミカルで見ていて笑えてくるのでモルモットが好きでは無くても何も考えなくていいので疲れた日にはおススメです。

どちらの映画もあくまでフィクションであり飼育方法の参考には全くなりません。

それでも運動不足が心配!

そうはいっても部屋んぽでも全く動かない!
というのは飼主としてもちょっと寂しいし運動不足が心配になると思うので回し車以外運動をしてくれる道具を紹介します。

トンネル

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いつもの部屋んぽにトンネルをポンと置いてあげると恐らく喜んで入っていくはずです。
元々巣穴で生活していたモルモットはこういったトンネルがあると入ってみたくなるんですかね?
管理人も部屋んぽ時はこれを置いていますが皆最初は怖がってあまり入りませんでしたが今では行ったり来たりして遊んで?います。
布で出来たトンネルはおしっこやウンチが洗いにくかったりしますがこれは簡単に綺麗に出来るし乾くのも早いのでおススメです。
中に入ってもボヤっとモルちゃんの姿が見える所も布製よりも良いです!
※長時間部屋んぽしていると中でウンチやオシッコをしてその上でリラックス何て事もあるので気を付けて下さい。

段ボールハウス

いらなくなった段ボールを部屋んぽ中の部屋に置いておくだけです。
モルちゃんからすると隠れ家?的な物が出来た!とかくれんぼのようにして遊んだり段ボールの影に隠れたりして楽しんでいるご様子です。
部屋んぽ中の休憩所が出来るので少しは運動量が上がる?かと思います。
使う段ボールはモルちゃんが上に登れないよう高さがある物か上から降りても怪我をしない高さの物を選んで使って下さい。
部屋んぽを始めたばかりの子も部屋んぽ中に隠れ家があると何も無いよりは安心して部屋んぽをしやすくなります。
段ボールが汚れたり傷んできたら新しい物と交換してあげて下さい。
中におやつを入れておいてあげるとそのうち部屋んぽ開始と同時にプイプイ鳴きながらダッシュで段ボールを確認に行ったりして見ていて楽しいです。
※段ボールを食べてしまう子には費用は掛かりますが木製・布製の通常のハウスで代用することが出来ます。

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