モルモットがストレスを感じている時の仕草

モルモットがストレスを感じるのはどんな時?
モルモット達は、基本的に臆病でビビりな性格をしています。
ですので何か大きな音がしたり、急に触られたりするとビックリしてストレスを感じてしまいます。
その他にも急に環境が変わる(ペットショップからのお迎え・ケージの位置替えetc...)と大半のモルちゃんはストレスを感じてしまいます。
また案外グルメな事で知られるモルちゃんは、ご飯が急に違う物に変わったりご飯の器が汚れている場合など、人間からすると些細な変化でも敏感に感じ取りストレスを感じてしまいます。
大半は時間と共に人間に慣れていく子が多いですが、中にはどれだけ時間が経っても人間に慣れない子もいます、そんな性格の子はなるべく触れ合う時間を減らしてあげないと、人間=恐怖の対象なので触れ合う時間が多ければ多いほどモルモットはストレスを感じてしまいます。
病気や怪我を負っていると人間も同じですがストレスを感じてしまうので療養中の子には、構い過ぎないようにしてゆっくり過ごさせてあげて下さい。
ストレスを感じる事が多い動作
基本的に「急」が付く行動はモルちゃんがストレスを感じる事が多いです。
モルちゃんと接する時は緊急時以外は、一呼吸おいてから行動するのがおススメです。
ここに書いてある物は、モルモットがストレスを感じる行動の一部です。
この他にも生き物ですので、その子その子でストレスを感じやすい事には違いがあります、モルちゃんの仕草や行動をよく観察してストレスを感じているようであればその行動をなるべく控えるようにして下さい。
- 大きな音
- 強い光(写真撮影時のフラッシュ等)
- 急に触る
- 急な環境の変化
- 急なご飯の変更
- 飲み水が古い
- 急なご飯の変更
- チモシー等牧草が古い
- ケージ内が汚い
- 他の動物の鳴き声
- ご飯の器が汚い
- 寒いor暑い
- 病気や怪我をしている
- 過剰なスキンシップ
ストレスを感じている時の仕草
モルモットがストレスを感じている時の仕草は、色々あります。
今回紹介するのは、比較的わかりやすいストレスを感じている時の仕草です、ここで紹介する物以外にも細かい動作で「嫌ですよ~」とモルちゃんは飼い主に伝えようとしてくれているはずですので、普段と違う感じがしたら何が違うのかよく観察してみて下さい。
また普段と違う事をする時は、必ず嫌がっていないか確認しながら行うようにして下さい。
- グルグルと鳴く
触って欲しくない所を撫でている時は、主にこの方法で不快感を訴えてきます。
体を小刻みに震わせながらグルグルっと鳴く事が多いのでわかりやすいです。 - 爪を立てる
抱っこしている時に爪が皮膚に食い込むと感じる場合はまだ、抱っこに慣れていない場合が多いです。
慣れてくるといくら抱っこしていても特に爪が食い込むことも無くプイプイ鳴きます。
※ただ単に爪が長いだけの場合もあります。 - 前歯を見せてくる
「噛んだろか!」の意思表示です。
マウントを取る時にもこの行動をしますが、しつこく触ろうとしたりした時「もうやめて!」という時にもやってきます。
この時に無理に触ろうとしたりすると前歯アタックを食らう可能性が高いです。 - とにかく隠れる
本来食べられる側の動物なので怖い事や嫌なことがあると本能的に身を隠します。
部屋んぽ中などに大きな音がした時は、ビックリしてダッシュで隙間などに入り頭隠して尻隠さず状態になるので可哀そうですが少し可愛いです。
臆病な子は特に隠れるので慣れてくるまでは無理をせずゆっくりと時間を掛けて触れ合っていきましょう! - 動きをすぐに止める
少し歩いてピタッと止まる!お迎えして部屋んぽデビューの時はこの行動をする子が多いかと思います。
環境に慣れていないと少し動いて動きを止めて周りを警戒します。
心配になるかもしれませんが停止しているタイミングで、むんずと捕まえるのはやめましょう。余計に外が怖くなってしまいます。
正直その停止しているタイミングでいくらでも捕まえられるので「ちょこちょこ止まらない方がいいんじゃない?」と思ってしまいます。 - フリーズ
大きな音(クシャミ等)や刺激があると今までの行動をやめてピタッと動きを止めます。
慣れてくるとフリーズする機会も減ってきますが突然何の脈略も無くフリーズして飼い主を心配にさせてきます。
多少つついても固まったままですがあまりいじらないようにして、モルちゃんが動き出すのを待ちましょう。 - 大声で鳴く
いきなり触られたりするとビックリして「プーーーーーーーイ」と大きな声で鳴きます。
管理人もつい最近、部屋んぽ中いたずらに夢中になっているモルのお尻をちょんちょんと触った時にこの声で鳴かれました。
人間も驚くと「わーーーー!」と言いますがモルモットも同じなんだなと感じさせられました。 - 鼻で押してくる
ストレスを感じているかどうかと言われると微妙な所がありますが、人間や物などが邪魔な時は、鼻でグイっと押してきます。
案外強い力で押してくるので軽い物だと動いたり倒れたりする事があるので部屋んぽ中は、そういった物は片づけておきましょう。
よくあるのは撫でている最中に顔の近くを撫でていると鼻でグイっと手を退けようとしてきます。
それでもめげずに顔付近を撫でているとグルグル鳴いたり歯を見せてくる事もあるので、鼻クイされたら素直に手をどかしましょう! - 脱毛
酷い場合だとゴソッと塊で抜けて小さい禿げが出来ます。
その他にも自分の毛を噛んで食べてしまったりする場合もあります。
飼い主が切った覚えも無いのに毛が段々になっていたりする場合は、自分で噛んで食べている可能性もあるので一度獣医さんお腹を診て貰った方がいいです。
常にストレスを感じている場合になりやすいので獣医さんに相談しながらの飼育環境の見直しをお勧めします。
※多頭飼育の場合ストレスを感じている子が他の子の毛を噛んでしまう事もあるので、注意が必要です。 - 妊娠中・出産後
どんな動物でもそうですがこの時期は、刺激により一層過敏に反応します。
緊急時以外は、なるべく静かにいつも通りの母モルちゃんが安心出来る環境で見守ってあげて下さい。
心配なことがあれば獣医さんに相談するのがおススメです。
対策・解決方法
原因によりけりで解決方法や対策は違いますがすぐに実践できそうなものはやって損は無いです。
モルモットがストレスをなるべく感じない飼育環境を目指して一緒に頑張りましょう!
- 行動をよく観察する
ストレスの原因が分からなければ対処の使用が無いのでまずは何が原因でモルモットがストレスを感じているのか特定しましょう。
原因が特定出来次第それに合わせた対策を順次実行してみて下さい。
ですが恐らく飼い始めたばかりの頃は分からないことだらけなので、モル飼いの人が近くにいたらその人に相談してみても良いかと思います。
周りにモル飼いがいなければ、掛かりつけの獣医さんに相談してみましょう。 - 餌バチと給水器の中は常に綺麗にする
餌バチや給水器が汚れているとそれが嫌でご飯を食べない子もいます。
実際管理人宅の子も1匹そうです。
普段はペレットを補充すると我先にと食べに来ますが、うっかり掃除を忘れていると餌バチまでダッシュで来て「こんなんじゃ食べれませんわ!」という顔でこちらを見てきます。 - ケージ内は綺麗に
ケージの中をすさまじい勢いで汚す事で有名なモルちゃんですが、なるべくケージ内は綺麗な状態を維持できるように心掛けましょう。
最低でも1日1回は掃除をして、床材を綺麗にして過ごしやすい状態にしてあげましょう。
ウンチやオシッコがあっても気にしない子もいますが、不衛生な環境は病気の元になるので綺麗にしておいて損はありません。 - ご飯・水は常に綺麗な物を用意する
ペレット・チモシー・水は最低でも1日1回は、新しいものと交換するor新しい物を追加するようにして下さい。
特に夏場は傷むのも早いので朝晩の2回やってあげた方が良いです。
モルモットは人間が思うよりも食に対してこだわりがあるので、食の関係がストレスの原因になる事も多いです。 - 慣れていないうちは静かに!
来て日が浅い子や特に臆病な子は人間に慣れるまでは、なるべく静かに過ごせるようにして下さい。
来たばかりの頃は、ケージをタオルなどで覆ってあげて目隠しをしてあげるのがおススメです。
時間を掛けてゆっくりとモルちゃんのペースで人間に慣れて言って貰いましょう。
人間から歩み寄るのも大事ですが、それ以上にモルちゃんの方から歩み寄ってくれるのを待つのが大事です。 - 部屋んぽブンブン丸
運動は苦手だけど動くのは好き、という悲しい矛盾を抱えた生き物それがモルモット!
部屋んぽは毎日させてあげて、好きなだけ動いてもらいストレス解消をしてもらいましょう。
無理に部屋んぽをさせようとすると逆にストレスになってしまいます、あくまでもモルちゃんが自主的にする部屋んぽの時間を多めにとってあげて下さい。
モルちゃんが自分からケージに帰りたがっているようだったら、早々に返してあげてもOKです。
※ですが大体少し時間を置いて「もう一回部屋んぽする!」と催促してきます。 - かじり木を入れる
齧って齧って齧ってなんぼの生き物です。
不正咬合の防止も出来るし、モルモットのストレス解消にもなるので、かじり木はケージ内に入れて常にかじれるようにしておいてあげて下さい。
余り齧らないという場合は違う形状のかじり木を試してみるのもアリです!
- 毎日優しく声を掛ける
「おはよう」「おやすみ」「〇〇は今日もやはり可愛いね」「〇〇は何でそんなに食べれるの?」「〇〇の胃袋はどうなってるの?」
「〇〇は自分の体以上に食べてない?」「〇〇ウンチしすぎじゃない?」「ヒゲに寝ぐせついてるよ」「歩く時お尻プリップリだね~」
など話しかける内容は何でも良いです、大事なのは話しかけてあげる事です。
ただし大きな声で話しかけると驚いてしまうので優しく話しかけてあげて下さい。 - 室温は常に適温に
夏でも冬でも温度は、23℃前後を維持できるようにして下さい。
モルちゃんがいる部屋のエアコンは、基本的につけっぱなしになると思って下さい。
最近は、電気代が上がってきて辛いかも知れませんがモルちゃんの為に頑張りましょう!
暑い寒いは、モルモットのストレスの原因にもなりますが病気や死因にもなり得るので十分注意しましょう。


- 過剰なリアクションは控える
時折モルモットの可愛さに、地を割くほどの反応をしてしまいそうになりますが我慢しましょう。
モルちゃんからすれば何てことない普通の生活をしているだけですので、横で飼い主がワーワー騒いでいると「うるさいですね...」となってしまいます。
この時も優しく「〇〇は、この世の可愛いの全てをギュッと丸めて煮込んだくらいカワイイね」と静かに反応しましょう。 - フラッシュ厳禁
ご自宅の可愛いモルちゃんの姿を知らない人に見せつける為に写真を取る必要がありますが、その際フラッシュは厳禁です。
フラッシュの様な強い光は、モルモットからするとストレスになります。
またシャッター音が嫌いな子もいるので、なるべくならスマホのスピーカー部分を指で押さえて音が小さくなるように工夫して撮影会を開いてください。 - いきなり触らない
いくら慣れているとしても毎回触る時は「こちらから触るよ~」と意思表示をしてモルちゃんに心の準備をさせてあげて下さい。
特に真上から鷲掴みにするような触り方はNGです。
「鷲掴み」は字の通り鷲のような掴み方です、モルモットが選ぶ嫌な掴まれ方No1ですので注意しましょう。 - 無理をしない
モルモットも飼い主もですが無理をしないのが大事です。
モルちゃんも無理をしている間は、もちろんストレスを感じてしまいます。
飼い主さんも無理に何かをしている間は不安があったりしてストレスを感じてしまいますのでお互いにあまりいいことはありません。
慣れるために多少の無理は必要になってきますが、あまり無理をするのであれば獣医さんにやり方などを教えてもらうのもアリだと思います。 - 動作は常にゆっくりと
飼い主が急に動き出すとモルちゃんはビックリしてしまうので、緊急時以外の動作はなるべくゆっくりと動くようにしましょう。
特にモルちゃんに関するお世話をする時は、一呼吸おいてモルちゃんの動向を確認してから動くようにしてモルちゃんをびっくりさせないようにしましょう!
特に大事な事!
モルちゃんの食に対する思いは、想像以上に強いです。
という事は、食に対して充実した環境を用意してあげる事が出来ればストレスを大きく減らせるという事になります。
そんな訳なので、チモシーは常に新しい物を補充してあげるようにしましょう。
チモシーは、香りや穂・葉の比率が高い物はモルちゃんに喜ばれる傾向が高いです。
逆に香りが弱く、茎など固い部分が多いチモシーは、モルちゃんの食いつきがあまり良くない事が多いです。
若い内は1番刈りのシングルプレスの物でも全く問題なくバクバク食べる子でも、年齢を重ねると食いつきが悪くなってくる事があるので、食べが悪いなと感じたらダブルプレスや2番刈りを試してみるのも良いかと思います。
いつでもお腹一杯満足できる環境を用意してあげれるように、モルちゃんの食べを観察するのも飼い主の仕事の一つです。
あげ過ぎは肥満の元になってしまうので注意が必要ですが、おやつをあげるのも忘れないようにしましょう!
食に対してとても強い思いを持っているモルちゃんですので、モルちゃんとの距離を縮める為の道具としてもおやつは効果絶大です。
他にも普段から触れ合う時に適度におやつをあげながらだと、より一層飼い主の事を好きになってくれます。
生野菜や乾燥フルーツ・野菜などあげれるおやつは色々ありますが、モルちゃんが食べれる物と食べれない物を事前にしっかりと調べ、モルちゃんにあげても問題ない物をあげるようにして下さい。
※当サイトでも近いうちにモルちゃんにあげれる野菜・果物などを書くつもりですので参考にして頂ければ幸いです。
該当記事が出来次第ここにリンクを貼るように致しますのでもうしばらくお待ちください。
そして食と同じくらい大事なことがケージ内の衛生状況です。
ウンチやオシッコを所かまわずしてすぐにケージ内を汚してしまうモルちゃんですが、一丁前に汚いケージは嫌がります。
ある程度まとめてトイレをしてくれる子もいますが、多くの子はトイレという概念を持ち合わせていません。
ですので最低でも1日1回は床材を綺麗な物に交換してケージ内を綺麗な状況にしてあげて下さい。
ストレスの緩和は勿論ですが、それ以上に病気の予防にもなるので綺麗にしておいて損はありません。
モルモットが感じるストレスの多くは、食と住を整えてあげる事で大きく軽減できます。
よく噛んでお腹いっぱいご飯が食べれて、ケージ内も綺麗な状態であれば大半のモルちゃんは、快適に暮らせているはずです。
ですが中々食の好みや、床材の良し悪しに煩いのでこれがモルモットにとって一番いい環境!という物は決められません。
全てのモルちゃんが思うベストな状況は、1匹1匹違うので大半のモルちゃんは良いけれど、家の子には全く合わなかった何て事もしょっちゅうあります。
そんな時は、時間を掛けてゆっくりでもいいのでお家のモルちゃんと色々な物を試してみて気にいる物を一緒に探してあげて下さい。
再編集日2023/11/7
いくつかの部分で説明を追記・編集しています。