モルモットに移動用キャリー必要？

移動用キャリーって何？

こんな感じのやつでお出かけや動物病院に行くときにモルちゃんに入ってもらう移動専用の簡易的なケージのような物だと思って下さい。
移動用キャリーは色々なメーカーから様々な素材・デザインの物が発売されています。
モルちゃんにも使う事が出来るキャリーは小動物用・子猫子犬用とされている物です。
中で少し動けた方が良いだろうと思い大きなサイズを買うのは間違いです。
移動用なので飼い主さんが持ち運ぶ・車で移動する時に使う事になります。
そうなるといくら気を付けていてもキャリーには揺れや振動が伝わるので中でモルちゃんが半端に動き回れるサイズだとかえって危険です。
モルちゃんが中で動いている最中に横揺れなどでモルちゃんが転がり怪我をしてしまう事もあります。
それ以前にモルちゃんが動き回れる床面積のあるサイズは大型犬～中型犬用のキャリーなのでモルちゃん用としては大きく単純に邪魔になります。

キャリーの種類

色々なメーカーが販売していて素材もデザインも様々です。
選ぶ際は見た目ももちろん大事ですが一番大事なのは「モルちゃんにとって安全な物かどうか」です。
「可愛らしいファンシーな見た目で皆の注目を集めること間違いなし！」という商品でもモルちゃんにとっての安全性が無ければゴミ同然です。

プラスチック製の物

犬猫用としてはよく見かけるタイプの物です。
動物病院に行くと小型犬と猫が入っているこのタイプの物をほぼ100％見かけます。
折りたたんでも場所を取るので保管場所が必要です。
強度はあるので多少ぶつかっても壊れる事はありません。

布製の物

こちらもよく見かける物です。
布・ナイロンで出来ているのでかさばる事無く保管が出来て便利です。
その反面強度は0に等しいのでキャリーに加わった衝撃は中の動物にそのまま伝わります。

手提げタイプの物

出回っている多くのキャリーはこの手提げタイプで出来ています。
価格も下で紹介する背負うタイプの物より安価な物が多く気軽に買い替えることが出来ます。
中の様子がすぐに確認でき体の前面or側面に持って移動するのでキャリーを壁などの障害物にぶつけてしまう可能性は少ないです。

背負うタイプの物

ちょこちょこ見かけるようになってきた比較的新しいタイプかと思います。
モルモットのような小動物を入れるのにはあまり向いていないのでおススメは出来ません。
すぐに中の様子が確認できないし背中に背負っているので不意に振り向く際などキャリーを何処かにぶつけてしまう可能性もあります。

キャリーの必要性

必ず必要と言っても過言では無いです。
何だかんだいって数は少ないですがモルちゃんを連れて外出する機会はあります。
特に年を重ねてくると病気やケガでほぼ確実に動物病院に行くのでキャリーは必須アイテムです。
他にも掃除中に絶対にかじって欲しくない物がたまたま床にありそれが今すぐに動かせない時などの一時待機所としても使えます。
また部屋んぽ中何かこぼしてしまった・落としてしまった時にも掃除をしている間の緊急待機所として使用する事が出来るのであると便利です。
（管理人は部屋んぽ中熱帯魚の水槽の水替えをしていて水をこぼしてしまった時に待機所として使ったことがあります。）

「ケージのまま移動すればいいじゃないか！」と考える剛の者がいるかもしれませんがキャリーを使うタイミングで一番多いのは動物病院です。
病院の待合室がとてもとても広いなら百歩譲って良しとしますが大体の動物病院はそんな広い待合室ありません。
他の患畜・患者さんの迷惑になるのでケージでの移動は緊急の場合以外やめましょう。

ケージも単体だと軽く持ち運びが容易ですがモルちゃん+飼育用品が入った状態だとバランスがとりずらいです。
そんな状態で移動するとモルちゃんが怪我をする可能性もあるので緊急時以外はやめましょう。
「どうしてもケージで移動せねばならん！」という場合は肩に担ぐような形で持ち上げ肩から少し浮かしてもう片方の手でケージの前の方を持つと比較的安定した状態で移動できます。
（緊急で急いでいてキャリーを家に忘れて動物病院に行ったときに管理人がケージごとモルちゃんを運んだ時の運び方ですケージ内には水が入ったお皿がありましたがこぼれていなかったので恐らく揺れも最小限に出来ていたはずです。）

モルモットにおススメの移動用キャリー

実際に管理人も複数所有しているのがこちらの商品です。
本来は子猫用らしいのですがサイズ感はモルちゃんにピッタリです！
サイズがM・Sの2種類ありますがSサイズがモルちゃんに丁度良い大きさですMだと少し大きすぎるかな？といった感じでした。
こちらの商品は初めから中にクッションが付いているので弱い事で有名なモルちゃんの脚に掛かる負担を抑えることが出来ます。
扉も片手でロックが出来て半開きにしてもストンっと落ちる事が無く途中で止まるのでモルちゃんが扉に挟まれてしまう事も無いです。
分解も簡単に出来てクッションも含めて簡単に丸洗いできるのもトイレを覚えないモルちゃん達用にお勧めできるポイントです！
開口部もとても広く動物病院で嫌がって出てこない時でも簡単に引きずり出せます。
（どうしても出てこない場合でも下の方に付いている3ヶ所のロックを外すとキャリーが上下で分解できる構造なのでどんなに嫌がるモルちゃんでも簡単に出すことが出来ます。）
扉も少しスモークが掛かっているのでクリアタイプの物よりはモルちゃんに掛かるストレスを減らせます。

モルちゃんに向かない移動用キャリー

扉が金属

モルちゃんは齧るのが大好きな生き物です金属製の扉だろうと何だろうと齧ります。
金属製の扉をかじるのは歯や顎に良くないです。
ましてや移動中で揺れや振動がある中で扉をかじっているとふとした拍子に変に力が加わり歯が欠けてしまうかも知れません。
通気性が良く頑丈そうに見えますがモルちゃんには向いていない製品です。

全体に穴が開いている

空気がキャリーの中に入るよう通気口が沢山付いているやつの事です。
犬猫など足が大きい動物ならこういった物は中の空気が籠らないので良いと思いますがモルちゃんになると話は別です。
大前提としてモルちゃんの脚はとても細く小さく弱いです。
モルちゃんの脚がこの穴に入ってしまうと折れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
（通気口が上部だけに付いている物ならば脚が挟まる事は滅多にないはずなので安心できます。）

布・ナイロン製の物

布やナイロンで出来ている物はモルちゃんが齧った時に誤飲する可能性があります。
加えて外からの衝撃が中にほぼ直接伝わるので何かにキャリーをぶつけてしまった・何かがぶつかってきた時などはモルちゃんにその衝撃がそのまま伝わってしまいます。
動物病院などは大型犬もいます飼い主の方も注意はしているはずですが動物なので何かの拍子でモルちゃんを襲う事も考えられない事では無いです。
そんな時布やナイロンで出来た物だとモルちゃんを守る事は出来ずほぼ一撃で天に昇ってしまいます。
（病院の待ち時間は車の中で待つのが一番安全で理想的です。）

中が丸見えの物

「扉が透明で中の様子が良く見える！」人間の都合でしかありません。
モルちゃんからすると慣れない場所なので隠れてい静かにしていたいです。
確かに中の様子が見えるのは飼い主は安心できますがモルちゃんのストレスになってしまう事があるのでなるべくならクリアタイプの物では無く半透明の物を選んでください。

背負うタイプの物

見た目はおしゃれでカッコいい物が多いです。
ですがモルちゃんには全く向いていません。
これにモルちゃんを入れて移動する場合背中に背負いますがそうするとモルちゃんの様子は何も分かりません。
それに人間歩いている時は案外上下に揺れていますただでさえ華奢なモルちゃんの脚に余計な負担をかけてしまいます。
この商品の多くは手提げタイプと違い人間が背負う様に出来ているのでモルちゃんが中で立てるくらいには縦に長いです。
モルちゃんが中で立っているタイミングで大きな衝撃が加わったらモルちゃんの脚に掛かる負担はとても大きくなり危険です。
自分の家の可愛いモルちゃんを見せびらかしたい気持ちはよく解りますがこれを選ぶのはやめましょう。
人間はモルちゃんと一緒に気持ちよく歩いているつもりでも背中のモルちゃんは上下に揺れてたまったもんじゃありません。