うちの子慣れてる?慣れてない?

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うちの子慣れてる?それともまだ慣れてない?

モルモットを飼育している人間ならば誰しも飼い主にだけでもいいので慣れて欲しいと思っているはずです。
ですがモルちゃんは人間の言葉を話す事が出来ないので「慣れてきた?」と聞いた所でプウと気の抜けた返事が返ってくるのが目に見えています。
そうなると慣れているかどうかの判断は普段の言動から察するしかありません。
もし慣れている様子ならば今まで通り接してあげていれば問題無いかと思います。
逆にあまり慣れていない可能性がある場合は接し方を変えてみるのもアリかもしれません。
※モルちゃんは生き物です。いくら飼い主側でモルちゃんの為にと出来る限りの努力をしても人間に慣れてくれない子もいるという事をよく理解しておいて下さい。

これが出来ればパーフェクト!

ここで紹介する事が出来ればご自宅のモルちゃんは飼い主さんに慣れきっています。
この項目にある事が何一つ出来ないと言っても気落ちしないで下さい。ここに書いてある事はもう飼い主の事を完全に信用しきって野生の心は欠片も無いモルちゃんの事です。

  • 仰向けに抱っこした状態で眠る
    モルちゃんを仰向けに抱っこした状態で寝かしつけることが出来ればもうお宅のモルちゃんは人間の事を完全に信用しきっています。
    寝ている隙にモルちゃんのポヨポヨお腹を好きなだけ触ってマッサージして便通をこれでもかと良くしてやりましょう。
    寝ていても鼻先に好きな物を近づけるとしっかりと起きるあたり本当に食欲に支配されている生き物なんだなと実感できます。
    どんな状態でも食べ物を逃さないハングリー精神の持ち主モルモット!
    ※モルちゃんにとって仰向けは結構苦しい姿勢の一つです。
    平らな場所に仰向けにするのではなく少し角度を付けたりしてなるべく苦しくない状態で抱っこしてあげて下さい。
    健康チェック(爪切りなどをする時)する時でも嫌がるようなら長時間の仰向け姿勢は避けて仰向けの時間はなるべく短くして一区切りついたら部屋んぽでもして少し休ませてからもう一度仰向けに挑戦という方が良いです。
  • エアナデナデ
    モルちゃんの頭上すれすれで撫でるふりをしてモルちゃんがプープー鳴けばエアナデナデ試験合格です。
    飼い主が手をかざす=いい事と覚えているのであなたのモルちゃんは人間に慣れています。
    エアナデナデでどのくらい離れていても勘違いしてプープー鳴くか試して記録を付けてやりましょう。
    ※管理人宅では最高記録でモルちゃんとの間に親指一本分の隙間があってもプープー鳴いていました。
    勘違いでもプイプイ鳴いてしまうなんてやはりモルモットは可愛いの塊ですね!
  • 歓喜の舞
    飼い主の姿が見えただけでケージにくっついて右へプイプイ左へプイプイ鳴きながら踊る姿は「歓喜の舞」と呼ばれモルモットの地元アンデス地方では近いうちに良い知らせが訪れるとされています。
    ※嘘です
    ですが飼い主に対して積極的にアピールするのは慣れている子ならではの仕草なので充分に慣れている子だと言えます。
    ※単にお腹が空いてプーーーーーイと鳴くのとは違いケージを開けるとダッシュで出てきて飼い主にすり寄ってくる場合が歓喜の舞です。
    ケージを開けても「さっさと飯持ってこんかい!!」という顔でご飯待ちをする場合は歓喜の舞ではありません。
    短い脚でちょこちょこしている姿はとても癒されます。やはりモルモットの飼育は納税・勤労・教育の国民の三大義務に加えるべきですね。
  • ストーカー行為
    何処に行こうとしても後ろからトコトコトコトコ足音がする...
    恐らく歴史上最も可愛らしいストーカーランキングがあったらぶっちぎりNo1!のストーカーモルちゃんを育成したそこのあなた!あなたのお家のモルちゃんは飼い主にベタぼれです。
    ですが正直歩いてるときは足が当たりそうで怖いから大人しく落ちてるチモシーでも食べていて欲しい。
    訴えても裁判官も可愛さで100%無罪にしてしまうので訴えるだけ無駄です誰にも言わずモルモットストーカーの被害を受け続けて下さい。
  • 寝ている物は飼い主でも使え
    寝っ転がっている飼い主を平気で踏みつけて飼い主の背中を探検します。
    飼い主の事を全く恐れていない踏んでも安全な存在だと認識しているので慣れに慣れて舐められていると言っても過言ではありません。
    爪が伸びているとよじ登る時に引っ掛かって痛いので踏まれる予定のある場合はしっかりと切っておきましょう。
    登る時と降りる時ようにクッションなどを用意しておいてあげるとモルちゃんの足の負担が減るので踏まれる場合は百均でも行ってクッションを用意しておいて下さい。
    飼い主の背中でおしっこをしてもその可愛さで全てが許される存在。それがモルモット。

慣れている証拠!

特に可もなく不可もなくごく一般的なモルちゃんと飼い主の間柄といった感じの行動です。
目指せベタ慣れ!野性味よ消え去れ!を目標にこれからもモルちゃんと仲良く暮らしていきましょう!

  • 液状化現象
    モルちゃんをゆっくり優しく頭からお尻まで撫でていると次第に溶けていきます。
    顎が床に付いてお腹の力が抜けて横に広がったら液状化完了です。
    慣れてきていなければ力を抜いて溶け始めることは無いので液状化は慣れて来てくれている証拠です。
    モルモットに物理原則はありませんある程度液状化します。常識です。可愛いです。
  • 手から直接ご飯を食べる
    手の平の上に乗せたご飯をその場で持ち去る事無く食べ続けるのは飼い主を信用している証拠です。
    信用ポイントがまだ低い段階だとご飯を奪い去り颯爽と立ち去っていく山賊のような立ち振る舞いのモルちゃんを見ることが出来ます。
    お宅のモルモットが野生を捨て去る準備が出来ました。一生飼いならしてやりましょう。
  • 動かざること山の如し
    飼い主が近づいても逃げずに口を半開きにしてこちらを見つめて来ていれば慣れて来てくれています。
    飼い主は逃げる必要が無い存在だと判断して間抜け面をさらし続けるモルちゃんは何とも言えない可愛さがあります。
    武藤の膝を食らっても動かなそうですが好きな物があれば簡単に動きます。そういう生き物です。
  • ご飯を奪われる
    ご飯を餌バチに入れる時に補充している横から顔を突っ込んでご飯を強引に食べ始めるのも慣れている証拠です。
    多少モルちゃんに舐められている感はありますが警戒していたらまず手に近寄ってこないのでそこまでの警戒はされていないと思って大丈夫です。
    人間なんて奴隷で充分!モルモットの可愛さを目の前で見れる幸せをかみしめましょう。
  • 部屋んぽダッシュ
    ケージを開けて飼い主が見ていてもお構いなしにすぐに部屋んぽに出てくる子は基本慣れていると思って大丈夫です。
    警戒心が強い状態だと中々出てこず出てもすぐケージに帰ってしまうor何処かに隠れて出てこないの繰り返しになります。
    警戒心がゆるっゆるの子は部屋のど真ん中でも飼い主の服の上でもお構いなしに目をかっぴらいた堂々とした寝姿を披露してくれることがあります。
    恐らくGIに出てもスタートだけなら鼻差で行けます。1秒後には圧倒的大差で負けますがスタートだけなら行けます。
  • プイプイ合唱団
    部屋んぽ中でもケージの中でもどこでもプイプイ鳴いていれば人に慣れています。
    基本慣れていない場合はプイプイせずに小屋に入ってだんまりを決め込んでいます。
    ウィーン少年合唱団も真っ青な歌声をここぞとばかりに披露します。耳元でいきなり鳴かれると正直うるさいです。

まだちょっと人間が怖いかも...

まだお迎えして日が浅かったりモルちゃんの性格で臆病な子は慣れるまではある程度の距離を取り人間や環境に慣れてもらう事を最優先にしましょう。
いきなり人間側からググっと距離を縮めようとしてもモルちゃんは詰めた距離と同じだけもしくはそれ以上に離れて行ってしまいます。
人間側から歩み寄ってもらう努力をするのも大事ですが一番大事なのはモルちゃんのペースです。
向こう側から歩み寄ってこれなければ意味はありません。
嫌がる子を無理やり抱っこしたり撫でたりするのは良い事とは言えませしそんな事をしていたら慣れる物も慣れてくれません。
中にはいきなり人間に抱っこされてもプイプイ喜ぶ子もいますがそういった子は稀です。
基本モルモットは頭の先から足の爪先まで一貫して臆病な生き物だという事を忘れないで下さい。
※この項目に書いてある事は下に行くほど慣れてきている行動になっています。

  • 断食修行
    お迎えして日の浅いモルちゃんの多くは幼くしてこの荒行を達成することが出来ます。
    環境・新しい飼い主にまだ慣れていない状態の場合は食欲よりも恐怖が勝ちご飯を食べないという事もあります。
    大体2~3日もすればお腹が減るのでしっかりと食べ始めます。
    一度食べ始めれば無限の食欲に突き動かされるのでずっと食べています。
    しばらくたっても全く食べていない(チモシー・ペレットを食べた形跡が何もない)場合は獣医さんに診て貰う事をお勧めします。
  • 小屋の隅・ケージの隅で動かずじっとしている
    まだ怯えていたり環境に慣れていない間はあまり動かずじっとしている事が多いです。
    この期間はちょっかいを出さずそっとしておいてあげて環境に慣れてもらう事を優先しましょう。
    無理に抱っこをしたりすると慣れてくれるまでに余計に時間を要する事にもつながるので触れ合いたい気持ちをグッと堪えて耐えて下さい。
  • 逃げの一手
    部屋んぽにスタコラと出てくるようになったら少しは慣れて来たかな?と思いますがいざ撫でてあげようとするとシュババッと逃げていく...
    たまに逃げるくらいなら問題無いですが100%逃げる場合はまだどこか人間の事を信じ切れていないという可能性が高いです。
    無理に撫でる・抱っこはせずおやつなどを使ってモルちゃんとの距離を縮めていきましょう。
  • バリア
    飼い主の周りに何かしらのバリアでもあるのかと思う程一定以上に近づいてこない状態です。
    こちらから距離を詰めても近づいた分だけ離れていきます。
    「まだ人間は信用できん!でも少し興味がある...」という感じの心理状況だと思われます。
    何もしなければ自然と距離は縮まってそのうち寝ている飼い主の事を平気で踏みつけるくらいにはなるかと思います。
    モルちゃんのペースで近づいて来てもらうようにしてこちらから距離を縮めるのは控えましょう。
    ※正直「そんな短い脚とポテポテボディで逃げ切る事はまず不可能だろ」という距離で様子をうかがうモルちゃんですが本人は余裕で人間から逃げ切れると思ってます。やはりモルモットは可愛いですね。
  • 山賊
    手のひらからご飯をあげようとしたらご飯を咥えてダッシュで消え去る...
    「人間の手は怖いけどご飯は欲しい!」そういった感情で食欲に負けた結果ご飯を奪い去るという山賊の様な行動をとります。
    ですが全く慣れていないという訳では無いので今まで通りの接し方を続けて行けばそのうち手のひらの上でご飯を食べてくれるようになるかと思います。
    全く慣れていない場合だとそもそも食べに来ないので山賊行為はお迎えしてからベタ慣れへの始めの一歩といった感じです。

慣れてもらうために

すでに慣れきっているモルちゃんには必要無いですがお迎えしたばかりの子や性格的にビビりな子はゆっくりと時間を掛けて慣れてもらう必要があります。
モルちゃんが人間に慣れてもらうために一番重要なのはモルちゃんのペースを最優先する事です。
人間側からいきなり距離を詰めていくのはNGです。
いくら可愛くていくら愛らしくてナデナデしたくて抱っこしたくてもモルちゃん側から近づいて来てくれるのを待ちます。
早い子は1週間ほどすれば撫でさせてくれる子もいます。
ですが中々人間に慣れない子はそれこそ死ぬまで撫でさせてくれない子もいます。
モルモットも生き物なので「慣れる子もいれば慣れない子もいる」個体差がある・慣れてもらう方法に絶対は無いという事を理解しておいて下さい。

とにかくほっとく

お迎えしたばかりの子には最低限のお世話(汚れている所の掃除・ご飯の補充・水替えなど)だけして後はケージに布でも掛けて静かにしておきましょう。
お迎えしたばかりはちょっかいを出したくて仕方が無いかと思いますがグッと堪えて下さい。
このタイミングで下手にちょっかいを出すと死ぬまで人の事を怖がってしまうモルちゃんになってしまう事も十分ありえます。
飼い主の最初の印象が「怖い人」になってしまうとそれを忘れさせて慣れてもらうのは結構苦労します。
お迎えして最初の数日は特に注意して怖がらせないことが大事です。

とにかく待つ

何をするにしてもモルちゃん側から来てくれるのを待ちます。
こちらから行くのはモルちゃんとの距離を余計に離してしまう恐れがあるのでひたすらに待ちます。
人間側が出来るのは美味しそうなご飯・野菜・おやつ・果物を持ってモルちゃんをおびき寄せる事だけです。
一度安全だと認識すると割とズカズカ人の足だろうが何だろうが鼻先でどかしてくるので安全だと思ってもらえるまでの辛抱です。
こちらにモルちゃんが寄って来たからといきなり撫でたりしようとするとビックリしてスタコラサッサと逃げていくのでゆっくりと「さわりますよ~」と手を近づけてモルちゃんが手の匂いを嗅いで手をしっかりと認識してからゆっくりと撫でましょう。

食欲を利用する

モルちゃんはとにかく食が命です。
多少怖いと思っていてもそこにおいしそうな物があれば食べに行ってしまう動く食欲です。
この食欲を利用してモルちゃんとの距離を縮めましょう。
食欲を利用した慣れてもらう方法は⇩に書いてあります。(リンク先の下の方に書いてあります。)

鳴き声で判断する

モルモットに感情は鳴き声である程度の読み取ることが出来ます。
「嬉しい」・「嫌だ」最初のうちはこの二つを瞬時に判断できるのを目標に声を聞いてあげて下さい。
ナデナデしている最中などは撫でる場所によって声が変わったりするのでよく聞いて嫌がる場所を避けて撫でるようにしてあげて下さい。
嫌いな音・触って欲しくない場所などモルちゃんが嫌がる事を避けてストレスを減らしてあげる事でモルちゃんにも少し余裕が出来るので人間に慣れるまでの時間を少しですが短縮できます。
飼育歴が増すごとにモルちゃんが何をして欲しいのか声を聞くだけで分かるようになってくる(水が無い・ご飯くれ・掃除してくれ・部屋んぽの時間だろ!などなど)のでお世話が少し楽になります。

毎日挨拶

人間同士でも大事ですがモルちゃんに「おはよう」「おやすみ」「部屋んぽしちゃう?」など声を掛けてあげる事も大事です。
いつも無言で撫でてきたりして来る大巨人がいたら人間だって怖いですよね。
モルちゃんからすれば人間は訳が分からないくらい大きな謎の生き物です。
少しでも警戒心を解いてもらうために毎日優しくあいさつしましょう。
声を掛ける時に名前を一緒に呼んであげると名前を憶えて呼ぶと来てくれたりするようになることもあるので名前も一緒に呼んであげて下さい。
長い事一緒に居るとたまにこちらの声掛けに反応して「プイ」「プッ」など返事をしてくれる?偶然かもしれませんが何となく会話が出来ているようでとても楽しいです。

怒らない

お家にお迎えして日が浅い内はビックリして飼い主の手を噛んだり手に前歯アタックをしてくる事がありますが怒らないであげて下さい。
もしカブッときても微動だにせず我慢です。
間違っても手を大きく振り回して痛がってはいけません。強く噛んでいる場合手にくっついているモルちゃんが吹っ飛ぶことがあります。
モルちゃんはトイレを基本覚えません。
オシッコ・ウンチはどこでも出し放題で部屋んぽ中なども所かまわず出しますが怒らないで下さい。
中には稀にトイレを覚える子もいますが基本覚えません。この世の全てがモルちゃんのトイレだと思って下さい。

匂いを抑えた生活

モルちゃんをお迎えしたその日から香水や柔軟剤などの匂いの強い物の使用を控えて下さい。
モルちゃんは人間よりも匂いに敏感なので香水や柔軟剤などの匂いを不快に感じる事があります。
人間からすると良い匂いに感じる物でもモルちゃんからすると肥溜めの方がましと感じる事があります。
モルちゃんのストレスをなるべく減らすために香りの強い物はなるべく使わないようにしましょう。