モルモットを撫でよう!【モルモットの撫で方】

頭

※モルモットの中には、生涯撫でれない子もいます※

モルモットは、動物園などのふれあいコーナーによくいるので勘違いしがちな場合が多いですが、本来はとても臆病な生き物です
生き物ですので1匹1匹性格も全く違います、人間に触られる事自体がストレスと感じてしまう子もいます。
モルモットの中でも、少数派にはなりますが、触れない子もいるという事を理解しておいて下さい。
「触る事も出来なきゃ飼っててもつまらない!」何て考えは、人間の勝手です。
その子が良いと選んでお迎えしたのは、誰でもない飼い主さん本人のはずです。
お迎えした限りは、どんな子であっても最後まで責任を持ってしっかりとモルモットにとって幸せで快適な環境を用意して飼育してあげて下さい。

撫でれる?撫でれない?

撫でれるのか撫でれないのかと言われれば、基本的に多くのモルモットは撫でることが出来るし、ある程度人間に慣れてくれます。
上記していますが、中には生涯通して撫でれない&人間に慣れない子もいます。

カワイイの塊モルモットを眺めているだけでも十分すぎるほど幸せですが、せっかく一緒に暮らしているなら見ているだけではもったいない!
ナデナデしてモルちゃんとのスキンシップを取りましょう。

まず撫で方の説明の前にご自宅のモルモットは撫でてもいいのか、それともまだナデナデは早いのかを見極めましょう!
撫でれるかどうかの確認方法は簡単です「手から直接ご飯を食べてくれるかどうか」これだけです。
手から直接ご飯を食べてくれるようであれば、徐々に触り始めても問題無いかと思います。

手からご飯を食べない場合は、もうちょっと時間を掛けて人間に慣れて貰う必要があります。
始めてのモルちゃんを飼う場合で飼育し始めてまだ日が浅い場合、手から直接食べて貰うのは難しいと思うかも知れませんがモルモットは「動く食欲」です。
その食欲を利用して果物などを使えば、比較的簡単に手から直接食べて貰う事が出来ます。
慣れてきたら果物などの好物でなくても、手から食べてくれるようになります。

撫で方

モルモットをいざ撫でるぞ!と思ってもどうやって撫でればいいか分からん!
そんな時ありますよね、基本的に優しく毛の流れに沿って撫でてあげればOKです。
スキニーで毛が無い!という場合は頭からお尻方向に向かって撫でてあげればOKです。
モルちゃんも嫌ならさっさとどっかに行くし、別に気にならなければその場にとどまり撫でられ続けます。
始めのうちは、撫でようとしても「それは残像だ...」と言わんばかりのスピードで逃げてしまうかも知れませんので、野菜や果物などのおやつを食べている隙に少しずつ撫でてみて下さい。
最初は耳と耳の間あたりをコショコショする感じで撫でたり、背中あたりを優しく撫でて人に触られる事に慣れて貰いましょう。
徐々に慣れてきたらわしゃわしゃと撫でたり、揉むような感じで撫でたり色々な撫で方を試してモルちゃんがより喜ぶ撫で方を探求していきましょう。

NGな撫で方

  • 力強く撫でる
    モルモットは小さく繊細な生き物です。
    モルモットを撫でる時は、優しく撫でてあげて下さい。
  • 押さえつけて撫でる
    モルモットが逃げたいorその場から離れたいにもかかわらず押さえつけて撫で続けるのはNGです。
    撫でられる事が嫌になる&人間自体を信用しなくなる可能性があります。
    モルちゃんが何処かに行きたそうにしている場合は、モルちゃんの生きたいようにさせてあげて下さい。
    ※慣れきっている場合は多少引き留めても問題ありません。
  • 嫌がっているのに撫で続ける
    「そこは触るな!」という場所を触ろうとするor触るとモルちゃんも嫌がります。
    「今ストレス感じてます!」というサインを出してきている時は、違う場所を触るなり一旦リリースするなりしてあげて下さい。
  • 慣れていない状態で撫で続ける
    触られ慣れていないモルモットは、長時間撫でられる事をストレスに感じてしまう事があります。
    始めのうちは短い時間だけ撫でるようにして、徐々に触れる時間を延ばしていきましょう。
  • 高い位置で撫でる
    どんなに慣れているモルちゃんでも不意にダッシュをする可能性があります。
    万が一の事故を防ぐため、抱っこやナデナデはなるべく低い位置で行うようにしましょう。

撫でる部位ごとの説明

撫でようとするor撫でている最中にモルモットが嫌がる仕草を見せた時は、一旦撫でるのをやめるor違う場所を撫でるなどしてあげて下さい。
そのうち慣れてくると雰囲気だけで、仕草を確認する前に「あぁ~今ここは、嫌なんだね」と分かるようになってきます。
以下の事が、比較的わかりやすい嫌がっている仕草です。

  • 唸るようにグルグルと鳴く
    鳴き声と同時に体が小刻みに動いている事が多いので、触っていれば声が聞こえなくとも嫌がっているのがわかるようになります。
    マナーモードの携帯位ブルブル揺れるので割とわかりやすいです。
  • 体がカチコチに固くなる
    緊張で体が強張ってカチコチに固まっている事があります。
    リラックスしているとプヨプヨしています。
    最終的には、ぺちゃっと潰れて「液体かな?」という程伸びます。
  • 爪を立てている
    抱っこしながら撫でている時に爪が食い込む感覚があれば爪を立てている可能性が高いです。
    爪が伸びている場合も喰い込む感覚がありますが、それよりもムギュっと爪が食い込んできます。
    慣れてくると爪が長いだけなのか、爪を立てているのかわかるようになります。
  • ブワッとフケが出てくる
    ストレスを感じているサインです。
    通常は、撫でていても少しの抜け毛が出るくらいでフケが出る事は滅多にありません。
    明かにリラックスしているのにフケが大量に出てくる場合は、皮膚病の可能性もあるので一度獣医さんに診てもらって下さい。

撫でる難易度が低い順に説明していきます。
後半に行くにしたがって慣れていない子だと、逃げたり嫌がったりするので徐々にチャレンジしていってあげて下さい。
特に最後の部位「お腹」はモルちゃんを抱っこしてひっくり返す事で、撫でる事が出来る場所ですので慣れていない状態で無理にやらないようにして下さい。
※あくまでも管理人の独断と偏見の撫でやすい場所です、モルモットは生き物ですので1匹1匹違います。
ご自宅のモルちゃんがこの撫でやすい場所について、必ずしも当てはまるという物ではありません。

眉間・頭

  • 眉間
  • 頭

1番最初に撫でやすい部位は、眉間と頭です。
手におやつを置いて、それを貪り食うモルちゃんの隙を見てコショコショと触ってあげましょう。
プイプイ鳴く事もありますが、最初の頃はあまり鳴きません。
慣れてくるとプイプイ鳴いたり「そこは違う!」と言わんばかりに鼻で押し返してきたりとアクションを返してくれるようになります。
おやつ抜きでも撫でれるようになる・撫でていてもすぐに逃げなくなる等、撫でられる事に慣れてきたら徐々に他の部位を撫で始めても良いかと思います。
眉間・頭をなでる時は、手をモルちゃんに覆いかぶせるようにすると怖がって逃げてしまう事があるので、顔の横あたりから手を伸ばして「これから撫でますよ~」としっかりアピールしてから触るようにしましょう。

背中・お尻

  • 背中
  • お尻

モルモットが撫でられる事に慣れてきたら撫でる範囲を広げていきましょう!
という事で眉間・頭の次に撫でやすいのは頭の延長線上にある背中・お尻です。
モルちゃん達は、何処までが背中でどこからがお尻かよく分からないけしからんボディをしていますが、実際に触ると「ここからお尻だ...」と分かるので実際に撫でてみましょう。
背中を撫でれるようになるとプイプイサウンドを本格的に楽しむことが出来るので、頑張って撫でれるようになりましょう!
背中を嫌がる子はあまりいませんが、お尻を嫌がる子は案外多いので嫌がっていないかよく確認しながら撫でるようにしてあげて下さい。
管理人宅のベタ慣れしている子は、背中を撫でると気持ちいいのかププププと呟きながら、その場でぺちゃ~っと伸びて寝てしまいます。

頬・横腹

  • 横腹
  • 頬

十分慣れてきた子は、頬や横腹を撫でる事にチャレンジしてみましょう。
充分に慣れている子でも頬や横腹は、結構な確率で嫌がりますのでモルちゃんが嫌がっていないかよく観察しながら撫でるようにして下さい。
横腹は、背中を撫でる範囲を徐々に広げてモルちゃんに気付かれないように撫でていきましょう。
頬は、横腹を撫でれるようになったら徐々に撫でる範囲を前の方に広げて行き撫でれるようにしていくのがおススメです。
慣れてくると頬の辺りをムニュっと摘まんで可愛い歯を見ながらモミモミすることも出来ます。
横腹や頬を撫でる時は、特に優しく撫でてあげるようにして下さい。
また横腹を常日頃から撫でていると触った感触で、ある程度太った・痩せたがわかるようになります。
無理な子は一生無理な場所ですので無理に撫でないようにして下さい。

顎下・お腹

  • 顎下
  • onaka

モルモットの撫でる事が難しい部位ランキング1位2位です。
まず2位の顎下ですが、モルちゃんを抱っこせずとも触る事が出来ますが、高確率で嫌がります。
ですが顎下を触れるようになると、切歯の様子を簡単に見る事が出来るので可能であれば触れるようにしておきたい場所です。
※ケージ越しだと案外楽に触る事が出来たりしますが、不意に前歯アタックをかましてくるので注意して下さい。
そして堂々の第1位は、お腹です。
モルちゃんを抱っこしてひっくり返さないと撫でることが出来ないのでしっかりと慣れている子でないとまず触らせてくれません。
抱っこしてひっくり返すだけでも慣れていない子だと、100%暴れるので飼い主さんもモルモットの扱いに慣れて来てから挑戦して下さい。
慣れてさえくれれば、飼い主の膝の上でお腹を出して、だらしなく手足を伸ばしてプープー鳴くカワイイモルちゃんを見ることが出来ます。
無気力でポヨポヨなお腹はとてつもなく可愛いです、撫でる事が難しい部位ですが、撫でれるようになった時の喜び・可愛さはとんでもないです。
※仰向けは、モルちゃん的に苦しい態勢の一つです、無理をしないようよく観察しながら撫でてあげて下さい。

膝の上で撫でよう!

床で充分に撫でれるようになってきたら膝の上(座った脚の上)で撫でたくなります。
そんな時は、あぐらで脚の上にタオルなどを敷いて脚の隙間にモルちゃんが落ちないようにしてあげるのがおススメです。
正座で膝の上に乗せると、モルちゃん達からすると位置が高い&昇り降りがしづらくなってしまいます。
その点あぐらは良い感じに段差が出来るのでモルちゃんも昇り降りがしやすく高さもそこまで高くありません。
加えていい感じに沈み込んでくれるので、その窪みにモルちゃんがフィットして落ち着きやすいです。
長座体前屈の姿勢(脚を伸ばし切ったやつ)も高さはそこまで高く無いですが、足首あたりにモルちゃんがいる時に不意にダッシュをしてしまったりした場合を考えると、咄嗟に助ける事が他の姿勢より距離がある分難しいのでおススメしません。
※「足首くらいの高さならいくらモルモットでも平気でしょ!」という考えは甘いです、足首くらいのわずかな高さでも顔から落ちれば前歯が折れてしまう事もあります。モルモットの運動音痴具合は人間の想像の上をいくものです。

慣れたモルちゃんだと部屋んぽ中「さっさと撫でろやぁ!」という感じで飼い主の脚の上に乗ってくるようにもなります。
他にも飼い主の周りをウロチョロウロチョロして撫でてor抱っこ(おやつが欲しいだけかもしれませんが...)アピールをして来る子もいます。
不意に乗ってこられると飼い主も準備が出来ておらず「ちょっと待って」となってしまいますがそんな事モルちゃんは知ったこっちゃ無いので、部屋んぽ中は何時モルちゃんが来てもいいように脚の上にタオルを敷いておく事をお勧めします。
ついでにモルちゃんが脚の上にいるともう動けません、必要な物はあらかじめ手の届く範囲に置いておきましょう。
※管理人宅のモルは、いつ何時でも不意に膝上にやってくるので、飼い始めて日が浅い頃は、何回か脚の隙間に落下したことがあります。
 怪我こそありませんでしたが、いつも乗れるはずが乗れない&落ちた事にビックリして脚の隙間でバタバタとプチパニックになってしまいました。